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無謀流将棋の真髄 ホーム »2014年01月
2014年01月の記事一覧

端角戦法は有力  

居飛車急戦で、端角戦法はとても有力だと思う


はしかく1
この戦法は特殊な戦法で、振り飛車が△32銀+△54歩型のときにだけ使える戦法で、▲97角とでて△41飛車を強要するのが目的

ここのままだと、後手から△95歩と攻められるので、86~68と角を引くルートと、いきなり79角と引くルートがあります

以前急戦の記事を書いたときは、86~68のルートを紹介したが、僕のオススメはいきなり79角と引くルートです


違いは1手早いこと


はしかく2
上図から後手の指しては64歩か43銀しかないでしょう

いずれ△45歩とされると後手の角の利きが強いので△64歩でも△43銀でも▲66銀とします


△64歩の意味は自陣の整備をする意味
△64歩の場合は▲66銀としてからいきなり2筋で仕掛けていい
はしかく3
図からは、△44角とするのが手筋だが、一旦角を引いて2筋でと金と作る展開になるので居飛車よし


△43銀の意味は▲66銀に、△42飛と飛車を活用して2筋を受ける意味
この場合も2筋から仕掛けが成立する
はしかく4
図からは▲46歩から反発して居飛車が指せる



この戦法は銀を使わないので、いきなり勝敗が決まるほどの破壊力はないです

大成功しても居飛車優勢ぐらい

普通なら居飛車良しぐらいだと思います


じわじわと優勢を拡大していく将棋が好きな人は覚えていて損はないと思います


振り飛車が△54歩としてくれないとできない戦法ですが、してくれれば非常に有力な戦法なので急戦の裏エースとして使うといいでしょう


それに相手の手をみてから戦法を選べるようになれば少し強くなった気分になれますね

まず振り飛車はマイナーなこの戦法をあまり研究しないと思うので勝ちやすい要素の1つでもありますね


まとめ
端角戦法は居飛車の勝率は60%ぐらいだと思います
振り飛車は24手目△54歩は避けるべきだと思います





研究したいならこの本がおすすめです
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端角戦法を使った自戦記です 参考までに

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category: イメージと読みの将棋観(俺)

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片美濃囲いの特徴と横からの攻め  

今回から美濃囲いの囲いの特徴と崩し方を紹介します

囲いの急所を知ることによって攻めるときに素早い寄せができますし、守るときは事前に受けることができます

美濃囲いと言っても

・片美濃囲い
・本美濃囲い
・高美濃囲い
・銀冠
があります

基本は全て片美濃囲いなので、片美濃囲いだけ紹介します



片美濃1
上図は片美濃囲いです
この囲いの急所の駒は61金です

この駒が守りの要であるので、この駒を取られたり、移動させられると囲いがものすごく弱体化します

攻める方はこの金を攻め、守る方は攻められないようにします



片美濃2
上図は端歩を1つ突いている型の片美濃囲いです
端歩を突いていることにより上部脱出が見込めます

振り飛車党は囲い側の端歩は突くことを絶対にしましょう


片美濃3

上図は端歩を2つ突いている型の片美濃囲いです
さらに上部脱出の選択肢が増えます
突きこせるなら突きこしたほうがメリットは多いと思います



美濃崩しには
・横からの攻め
・斜めからの攻め
・端からの攻め
・上部からの攻め
・それらの組み合わせ
があります


組み合わせは応用なので割愛します

それ以外のパターンの基本手筋だけを紹介していきます

今回は

横からの攻めです


横からの攻めは飛車または竜を使います

飛車が1段目か2段目かどちらかによって少し狙いが変わります

・飛車が1段目の場合
この場合は71の地点を飛車が遠く睨んでいるのでここを狙います
片美濃崩し1

71の地点には現在
先手は竜の1枚
後手は玉と金の2枚です
いきなり71銀と打ち込んで王手をしても同金でなんでもありません

この図では72銀と打ち込むのが手筋です
片美濃崩し2

放置すると▲71銀打と足し算をして 以下△同金▲同龍△92玉▲82金で詰みます
片美濃崩し3

また、同金と取ると、やはり銀打ちから詰みです
片美濃崩し4


・飛車が2段目の場合

今度は71の地点は睨んでいませんが、直接玉を睨んでいるので72の銀は動けません よって金を狙います
片美濃崩し5


▲43角と打ち込みます 放置は▲61角成で決まりなので、△71金と寄るくらいですが、▲61金とベタっと張り付き決まりです
美濃崩し6

もちろん取れば、▲同角成です
放置は▲71金△同玉▲62金以下詰みです



これはあくまで基本手筋なのですが、どちらも

61の金に働きをかけていましたね

それだけ理解してくれれば幸いです

また、片美濃の端は全く突いていませんでした

もしこれが端歩を突いていれば上部脱出ができました

美濃囲いの端歩はとても大事なので突きましょう




まとめ

攻めは61金を狙え
美濃囲いの端歩は突け

category: 将棋 勉強

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イメ読み(俺)-△33桂戦法は有力-  

イメージと読みの将棋観(俺)ということで

プロではあまり指されないがアマチュアでは有力

級位者では研究してる方が勝つだろう

という戦法や対策を僕の独断と偏見で取り上げたいと思います


普通の研究では最新戦法は、その戦法の歴史やコツを取り上げて、こっちはややマニアックなものを取り扱う感じで基本的に1回完結にしていきたいです




第1回目は 横歩取り△33桂戦法です

これが、33桂戦法の基本図です
横歩1


横歩取りの後手番には

・23歩戦法
・45角戦法
・相横歩取り
・33角戦法
そして
・33桂戦法
があります

それぞれ、僕のイメージでは

・23歩戦法は飛車切り定跡で先手よし
・45角戦法は変化が狭く先手のミス待ちでやや後手無理ぎみ
・相横歩取りは超急戦の変化は後手の土俵だけど、持久戦にされると後手無理ぎみ
・33角戦法は組み合わせと変化が複雑すぎて自信を持って指せない

また、研究する前の33桂戦法のイメージは

桂馬が角のラインを遮断してるから持久戦にして先手が悪くなる道理がない
後手の切り札45桂一発で先手が悪くなるはずがない

でした



もう1度基本図を載せます
横歩1

ここで先手番ならどう指しますか?

選択肢としては

・▲24飛
・▲87歩
・▲48玉
・▲58玉
・その他
でしょう


順にみていきます

1.24飛
この手にはいきなり△45桂が成立します

横歩2
57の地点を守ろうと銀、金、玉で守ると

△88角成▲同銀△33角で決まりです

横歩3

飛車取りと△88角成▲同金△同飛成を狙って先手勝勢


よって、45桂の局面では▲25飛!と桂取りに催促する手が最善ですが、この手は知ってないとなかなか指せないと思います
以下、互角の戦いです
横歩4



2.87歩
この手は飛車が引けば先手指しやすいですが、当然後手も横歩を取ってきます
先手も8筋にまわり1歩利かせ角頭の連打で金を狙いますが、またまた△45桂が成立します
横歩5
▲23歩成は△88角成で終了です(どっちで取っても飛車成)
ですので先手は▲77金の一手ですが、難解ながら後手良しでしょう
これは、研究している後手の方が勝ちやすいと思います


3.48玉
横歩6

この手の意味は△45桂とされたときに57の地点を守る意味です

以下、駒組みになり、相ひねり飛車という相振り飛車になります
横歩7
こうなれば4筋攻めがあるので後手良しです


4.52玉
横歩8

この手の意味は57の地点を守りつつ4筋攻めから1路遠くに逃げているという意味です
ようするに急戦に強いので、先手は1歩得を主張して局面を収める狙いです

以下、力戦模様のひねり飛車やら相振りやらなんやらなります

1番難解だと思いますので、研究していて経験が多い後手なら1歩損を跳ね返して少なくとも互角でしょう



5.その他
その他の手は今までの手に比べて1手の価値や意味がやや薄いと思います
45桂の筋を狙うかひねり飛車にして1局でしょう




まとめ

1~3+5
先手勝率45%


先手勝率50%


というところです


後手番での横歩取りに苦労されているなら1度研究してみる価値はあると思います

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category: イメージと読みの将棋観(俺)

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将棋は終盤力  

将棋は終盤力

ある程度強くなった人はみんな口を揃えて言います

プロはみんな将棋は終盤力だと思っているはずです

僕も将棋は終盤力だと思います



しかし、この言葉の意味を理解している人、特に初心者の方は少ないと思います


僕はこの将棋は終盤力の真の意味は

「序盤の定跡は知ってて当たり前、定跡が通用しなくなる終盤が勝敗を分ける」


と解釈しています



序盤の定跡は知ってて当たり前なのです


よく、定跡の勉強は面倒だから詰将棋ばっかりして終盤力あげてるんですっていう人がいます

たしかに詰将棋は終盤力も上がるし、将棋の筋もよくなると思います


例えば、30手まで定跡を覚えている人と10手しか覚えていない人が対局をします


10手まで覚えている人は残りの20手の差を自力で埋めないといけません


その20手の間 完璧に指し続けないと不利になっていまいますし、逆転不能なぐらい窮地に立たされる場合もあります

そうなれば、自慢の終盤力(笑)が意味ないですね


しかもその20手の間 相手は定跡を覚えているので時間はあまり使いませんが、覚えていないと自分で考えなければなりませんね



鍛え上げた終盤力は精査された序盤力あってこそなのです



特にアマチュアの場合は、プロのように1日中将棋の勉強をできるわけではないです


ですので、プロ以上に序盤で差がつきやすいのです


序盤が良くても終盤逆転負けをよくする

そういうこともありますが、序盤で圧倒的に優位にたって逆転の余地を与えない

僕たちアマチュア 特に初段以下では十分可能だと思います


もちろん終盤力も大事です






その終盤力が勝負を分けるのは同レベルの序盤力を持ち合うもの同士です



1秒でも早く強くなりたいという方は今一度序盤の勉強をしてみてはいかがでしょうか?

序盤7:終盤3ぐらいの割合で僕はやっています

category: 将棋 勉強

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おナンシステム実戦譜1  

1週間ぐらい前に思いついた戦法

おナンシステム

おナンシー(僕のハンドルネーム)が得意とする戦法だから 語呂がいいからっていう理由だけで


システムほどシステム化されてるわけじゃない

どういう戦法かというと、5筋位取りの位を守る駒を銀じゃなくて金にするっていうだけ
おナシス1

なんか類似局面はどうやらソフトに入ってるみたいで完全オリジナル戦法じゃないらしい

だから おナンシー流5筋位取りって言った方が正しいかも


次に囲いをどうすかという問題は羽生の法則で対中飛車の57金戦法をみてて応用しました


おナシス2

銀の足に金がついてる型が囲いとしては1番優秀な構え(美濃や銀冠など)

69金が意外に遠いのでなかなか寄らなかったりする

この囲いは飛車渡したらダメなんで、飛車は最後寄せ切るときだけ切るようにしましょう



紹介という前置きはこのぐらいにして実戦譜を見てください



金の制圧力が発揮された1局だと思います

追記でスマホでみれないよーという人のためにテキストで棋譜をのせておきます


この戦法は長く使いたいと思っているので、研究が自分の中で整理できしだいじょじょに発表していきたいと思います



-- 続きを読む --

category: 将棋 実戦

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四間飛車VS居飛車急戦 -藤井システムと急戦-  

今回で急戦の概要は一旦最終回となります


最終回の今回は藤井システムと急戦の兼ね合いです

四間飛車を指す側は、まず穴熊対策を考えなければなりません

対穴熊は大まかに3種類に分けます

1.穴熊を組ませた後に潰す

2.穴熊を組まれる前に潰す

3.自分も穴熊にする


3は振り飛車穴熊なので今回は割愛します


1は普通の四間飛車VS居飛車穴熊になります
2は藤井システムです


ここでのキーワードは「急戦」「穴熊」「普通の四間飛車」「藤井システムです」

わかりやすくジャンケンの関係でいくと


普通の四間飛車は急戦に強い 
穴熊は普通の四間飛車に強い
藤井システムは穴熊に強い
急戦は藤井システムに強い

急戦>藤井システム>穴熊>普通の四間飛車>急戦

実際問題細かいところでは、こういう図式にならないのですが、便宜上そうさせてもらいます


今回のテーマは急戦なので、穴熊を削除して考えます

すると

急戦>藤井システム
普通の四間飛車>急戦

となります

藤井システムは、居飛車が急戦を狙えば、そこから囲えば一応囲いが完成します

下図は藤井システムの出だしから、居飛車が57銀左の局面にした盤面です

ふじい

この後、振り飛車が普通に指すなら△82玉と入場します


一方、こちらが通常の急戦基本図です
急戦7

もう毎回出ているので覚えていただけたと思います


この通常の急戦基本図と藤井システムの出だしからの急戦基本図の違いは

82玉が64歩に変わっていることです

つまり、通常の急戦基本図で後手が24手目△64歩と指した局面に合流します

ふじい2



これで振り飛車が不利というわけではないのですが、僕は対急戦にはこの△64歩(先手なら▲46歩)としたくないです

理由はこの64の地点に角が打てない(出れない)からです

64角となると飛車を狙って非常に良い位置で、振り飛車の常套手段のカウンターです

これを自ら消してしまうので僕は少しイヤですね

この64角をするために、さらに△65歩と歩を伸ばして64にスペースを作る指し方もありますが、今度は歩が伸びすぎている感じがします

ふじい3

また、将来的に▲64桂や▲64香など打たれる傷にもなりますし、△73桂~△65桂とする筋が消えています



この△64歩という手は藤井システムが穴熊を潰すために絶対に必要な1手です

しかし、急戦にされると不要な1手になる可能性があります


僕はアマチュア初段の実力なら穴熊に組まれても十分振り飛車側は戦えると思っています


穴熊に組まれてダメだとなるのはプロ、もしくは県大会とかでるレベルの人だと思います


それに藤井システムは非常に複雑で難しい戦法なので

相手が急戦、穴熊に関わらず普通の四間飛車で普通に美濃囲いに囲って戦うのが1番安定し、棋力向上にもなると思います



また、常に振り飛車が後手番にしていたのには理由があって、居飛車急戦は1手の価値がとても高いので振り飛車が後手番で互角に戦えるということは、振り飛車が先手番だとそれ以上に戦えるからです

ですので、振り飛車党は後手番での指し方を勉強すると先手番での戦い方が応用しやすくなると思います



最後に僕がアマチュア初段ぐらいで1番有力だと思っている対穴熊の戦法を紹介して、急戦の項目を終わりにしたいと思います


鈴木システム

鈴木システムと呼ばれる型です △44銀型という方が伝わりやすいかな

狙いは単純で棒銀の要領で5筋や3筋を絡めて飛車先突破しようというものです

また、端を詰めたり△73桂と下準備して端攻めも絡めることもできます


しっかり研究すれば付け焼刃の穴熊をカモにしやすい戦法だと思います

category: 将棋 研究

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普通の振り飛車から角交換  

ツイッターの方で序盤早々

居飛車が仕掛けていないのに、普通の振り飛車側から角交換をしてくる指し方は棋理に反するという旨を書いたら

咎め方を教えてほしいという意見をいただいたので僕なりの考えを書きます


今回は普通の振り飛車側から角交換を仕掛けてくる場合です

つまり、△44歩~△45歩としてくる場合です


まず、序盤早々に角交換を仕掛けてくるパターンは大まかに2パターンだと思います


パターン1
パターン1:船囲いの金を上がったときに角交換を仕掛けてくるパターン

パターン2
パターン2:57銀左として急戦の体勢を作ったときに角交換を仕掛けてくるパターン


まず、パターン1ですが、これは積極的に角を交換していいと思います

▲33角成△同銀となりますが、後手はこの銀が退くと▲24歩から飛車先突破されてしまいます
また、33に銀がいるので後手は21の桂馬を活用することができません


僕は、▲33角成には△同桂と取ることが振り飛車の鉄則だと思っています

振り飛車の命は左桂です その桂馬を1番自然に活用する手段が△33同桂です

よって、△33同銀と取る手に僕はものすごく違和感があります

パターン1-1

以下は左美濃にでも組んでこちらは36歩~37桂と活用していき、2~4筋方面で戦いが起こしたら桂馬が使えている分有利になるでしょう



パターン2

こちらは、左美濃にはもう組めないのでまた別の構想が必要です

角交換は拒否します
パターン2

▲55歩として5筋の位を取っていきます

以下コツとして、▲37桂としてから▲56銀と位を確保します

そのとき4筋のガードが薄まるので後手は△46歩としますが、▲45桂と跳ねるのが返し技

22に角が逃げると先手も飛車先の歩が切れます

15に逃げると、一旦飛車を浮いてから次の16歩を狙います
パターン2-1

先手は好きなタイミングで54歩から角道を再び開けれるので先手がいいと思います




振り飛車のコツは

駒がいっぱいぶつかってから角道を開ける(△45歩の切り札)
角交換には同桂と取り、その桂馬は△45桂と活用する

だと思います

「振り飛車には角交換」という格言があります

これは、振り飛車に角交換をすると、振り飛車側の方が角打ちのスキが多いからです
また、33銀の型が駒が不自由です

しかし、現代将棋は角交換振り飛車というものがあります

振り飛車から角交換をしてきます


ですのでこの格言はもうなかったことになっている という見方があります


僕は正しくは「振り飛車には角交換をして収まったら居飛車有利」

だと思っています

角交換振り飛車も振り飛車側から角交換をして、どんどん仕掛けていってますよね?

それは仕掛けないと玉頭に厚みを作られて不利になるからです


ですので普通の振り飛車も角交換振り飛車も角を交換して収まってしまっては、振り飛車が不利になるので、普通の振り飛車の場合は一気に捌かないといけない 角交換振り飛車の場合は何とか仕掛けなければならない


今回は普通の振り飛車の角交換がテーマなので


普通の振り飛車は一気に捌かないといけないのです


しかし、このような序盤早々に居飛車が仕掛けてもいないのに角交換を狙う指し方は棋理に反します


パターン1は角交換後左美濃に組んで収めて居飛車よし
パターン2は角交換を一旦拒否し場を収め、桂馬で角をイジメて、ベストなタイミングで角道を再び開ける

どちらも1回は局面を収めてしまって居飛車が良いと思ってます






最後に、パターン1での僕の完勝譜を載せておきます

この対局は桂と銀の活用の差が顕著に出たと思います

category: 将棋 勉強

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四間飛車VS居飛車急戦 -振り飛車の最強の手段-  

前回は振り飛車24手目問題として、基本図からどの手が最善か

というのを見てみました

急戦7

どの手も一長一短ですが、個人的には△12香を推したいです

理由は、他の手に比べてプラスの値が少ないけど、その分マイナスの値も少ないと思っているからです




24手目どれがいいかわからん

もっと明確な回答はないのか

ということで、今回は居飛車急戦への最強の構えを紹介します


それがこちらです

急戦29


基本図との違いは金の位置と銀の位置です


こちらは△41金のまま金の動きを保留して、かわりに銀を△43銀と早めにしています


この型の狙いは、金の動きをギリギリまで保留して△32金とする含みを残すということです


ここから居飛車が棒銀など角頭を攻めていけば、△32金として飛車先をしっかり受けておきます
これで居飛車が不利 振り飛車がよしというわけではありませんが、少なくとも仕掛けは封じれると思います


また、43銀型になっているので、角交換を狙う指し方もあります

居飛車が▲45歩早仕掛けを狙いますが、振り飛車が△53歩型なので、玉頭銀の選択ができます




この△41金型は振り飛車が居飛車の動きをみてから金を52か32か選べるので有力です


しかし、△32金とすると美濃囲いが通常より薄くなってしますので、注意が必要です



どうしても急戦がダメという人は研究してみてはいかがでしょうか?


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category: 将棋 研究

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棋理と棋風  

棋理と言う将棋用語をご存知ですか?

端的に言えば将棋の常識です

棋理に従って、棋理に反してなどと使います

男は女が好き これが普通だと思います
つまり棋理に従ってます

男だけど男が好き 少数派だと思います
つまり棋理に反してます

特に初心者の将棋はこの棋理に反した型や手が多く見られます


では、どのように棋理を学ぶのか?

1番簡単なのは格言に学ぶことです

将棋の格言はたくさんありますが、手筋の格言と棋理の格言に分かれます


手筋の格言は、金底の歩や桂頭の銀などです

棋理の格言で特に重要なのは

玉の守りは金銀3枚
攻めは飛車角銀桂
玉飛接近は避けよ
だと思います
一言一句同じでなくともこのようなニュアンスの言葉を聞いたことがあると思います


棋理を学ぶことでどのような効果があるのか

それは大局観が磨かれます

大局観とは将棋の空気を読む力と思ってください

空気の読めるベテランの司会者はうまく出演者を使って笑いを起こしますね
それは笑いが起こるまでのシナリオを脳内でとっさに作って進行しています

しかし、空気の読めない大学生は飲みの席で下手なギャグをして場をシラけさせますね
それは行き当たりばったりで何も考えていない上に笑うまでの過程(つまり棋理)がわかっていないのです



将棋も同じで大局観が優れていれば、悪い手を指しにくくなりますしその分いい手を指しやすくなります
また、相手の悪手にも敏感になりうまく咎めることもできるでしょう


また、手筋の格言からも棋理を学ぶことができます


大駒は近づけて受けよ
大駒は離して打て
と2つの格言がありますが、意味は同じです

大駒を近づけて受けると相手の大駒を責めながら守れる

相手の近くに大駒を打つとかえってその駒が攻められやすくなるから離して打て

立場が逆なだけで意味は同じです


例えば28飛がいる状態で序盤に飛車先の歩を交換したあと歩でガードしてきますね(▲24歩△同歩▲同飛△23歩の局面です)
その時飛車はどこに引きますか?

ほとんどの人が交換する前の元の位置(▲28飛)に戻すと思います

何気無くやっていますが、この手に意味をつけると

浮き飛車にすると将来王手飛車の筋があるから怖いし、金銀が出て来たときに当たりになってしまう!この飛車が攻められたらイヤだから下まで引いておこう

となります

つまり、大駒は離して打て この場合は打てではなく引けですけど、それに乗っ取りました
また、大駒は近づけて受けよという相手の受けの手筋を事前に回避したとも言えます

棋理に従った判断だと言えます

また、この飛車を引くまでの心の葛藤がありますね

その時に大局観が出ます 正しい判断が出来たので良い大局観だと言えます



将棋は局面を判断し、次の手を選択することの連続ですので大局観が優れている人=強いと言ってもいいでしょう

大局観が優れている=棋理に従っている
ですので強い人は総じて将棋の常識がわかっています

しかし将棋の常識は言語化することが難しくなかなか理解できません

格言はものすごくわかりやすい棋理と手筋をまとめたものにすぎません

格言以外にも棋理はあります
それはプロの棋譜をしっかり並べて解説を読みます
すると、へーこうするのか と思う箇所があればそこが棋理だと思います


プロは棋理が出来上がっています

玉飛接近で金銀3枚じゃない囲い
つまり右玉がプロであまり指されないのも玉が薄いという理由だけでなく、この棋理に反しているからだと思います


また、棋風という言葉があります

攻める棋風
受ける棋風
序盤型
終盤型などです

鉄板流や千駄ヶ谷の受け師も棋風です


僕は将棋の初段は将棋の基礎が出来たら初段だと思っています

将棋の基礎が出来上がった頃には棋理もある程度はマスターしているということです

この棋理(基礎)をマスターしたその上に自分の色を付ける

それが棋風だと思います


初心者に棋風は?と聞いてもちゃんと答えが返ってこないはずです
それは自分の将棋が一般的な将棋とどう違うかがわからないからです

しかし、将棋の基礎ができた初段に聞くと明確かどうかは別として答えは返ってくるでしょう


また、この棋風は棋理という基礎の上に成り立っている一方で棋理に反した手を指した場合にその人の棋風が出る場合もあります


最も判りやすい例は佐藤康光先生です

近年の佐藤さんはダイナミックで棋理に反したような手(誰もマネできない手)を指されます
しかしそれには佐藤さんなりの理論があってこその手です
その佐藤理論は常人には理解できません
でも佐藤理論で佐藤さんは勝つ

巷で変態流と言われた佐藤康光先生の裏には緻密な計算が張り巡らされています まさに緻密流だと思います




まとめ
棋理は将棋の常識
大局観は将棋の空気を読めるか
棋風は常識を知った上での個性
佐藤康光先生は神



category: 将棋 勉強

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フラ盤テスト  

今おもしろい負け方したのでテスト

ソフト検討していないので最善手は不明

後日、ソフト検討後のものをアップする予定



category: 将棋 実戦

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四間飛車VS居飛車急戦 -振り飛車の対抗策-  

前回までで、居飛車急戦の狙いを紹介しました


居飛車には5つの戦法選択があります

・山田定跡
・斜め棒銀
・早仕掛け
・鷺宮定跡
・棒銀


今回はこれらへの振り飛車側の対策を紹介します


今回も基本図はこちらです
急戦7


そもそも、振り飛車は基本図からどのような手があるのか?
・54歩
・64歩
・43銀
・12香
・その他

だと思います


それぞれの手にはそれぞれのメリット・デメリットがあります

メリットというのは、この手を指すことによって、居飛車のこの仕掛けに強くなる
デメリットは逆で、この手を指すことによって、居飛車のこの仕掛けに弱くなる
ということです


つまり、振り飛車側は自分の得意な仕掛けを相手にさせる
もしくは、自分の苦手な仕掛けを相手にさせない

ということが1つの課題であると思います


例を挙げます

基本図から△43銀▲46歩△54歩▲45歩と早仕掛けに進みます
急戦24

もちろんこれで振り飛車が不利というわけではないです

しかし、この早仕掛けにはもっといい対応策があります

この早仕掛けの狙いは角交換をして24地点の利きを減らすことが居飛車の目的ですので
△43銀としないで、32銀型で待機していれば、角交換には銀で取れるので居飛車の仕掛けは成功とは言えません
急戦25


また、早仕掛けの天敵は玉頭銀です
急戦26

振り飛車は△54歩としたために玉頭銀の選択がなくなってしまいました




このように、振り飛車側は相手の仕掛けをできるだけ見てから最善の構えにもっていきたいのです

逆に居飛車は振り飛車の隙をつくような戦法選択をするのがベストです


僕のオススメは基本図から△12香です
急戦27

意味は、手待ちです 相手に先にどの戦法でくるか決めてもらいます
また、将来的に▲11角成とダイレクトで香を取られる筋を防いでいます



△12香型に対してすぐに▲35歩といく山田定跡は振り飛車よしです

また、斜め棒銀も▲46銀の瞬間に△45歩と突かれて失敗です(角交換に銀で取れる!)

同じ理由で早仕掛けも無効

残るは鷺宮定跡と棒銀です


鷺宮定跡にはこの構えがよいと思います
急戦28

ここから居飛車が仕掛けるなら難解
居飛車が端を受けるならそこで△43銀と上がれば振り飛車がよしとなります(詳しい手順は定跡書を読んでください)


また、棒銀は特殊で、32銀型でも結局は△43銀としなければならないので、居飛車も振り飛車もゴチャゴチャ考えなくていいです(序盤の駆け引きの段階であって、中盤は難しいです)



ざっくりと紹介だけしました

詳しい手順は定跡書を読んでください

手順が知りたくて読んだんだよ!って思われるかもしれませんが、それを書くと非常に複雑難解で、この急戦の駆け引きの段階でも個人個人で整理整頓するのが難しいです


ですので、どうしても急戦はダメだ こんなのややこしい


という方のために次回は振り飛車の対急戦最強の構えを紹介します





やはり、振り飛車視点は非常に1手の価値がものすごく高いのでわかりやすい説明するには僕の棋力が低いことを本当に申し訳なくおもいます

category: 将棋 研究

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詰将棋を覚える  

詰将棋は解いてる間はダメ

自論なんですけど、詰将棋は答えを覚えないとダメだと思います


詰将棋は終盤力を鍛えるのに最適

最もだと思います

しかし、僕は詰将棋の最大効果は⚪︎手1組の手筋をマスターするためにあると思います

3手詰なら3手1組の手筋
5手詰なら5手1組の手筋ということです
1手詰だけは自分の手だけで終わるので特別です


例えば手筋本を読むとき、問題を解くぞーと意気込んで読むと言うよりは、ひとつでも手筋を覚えようと思いながら読むと思います(少なくとも僕はそうです)


僕は詰将棋は覚えるものだと思います ひと目で解けるようになれば覚えたと言っていいでしょう

ひと目の時間は人それぞれだと思いますが、僕は30秒だと思います

ネット対局では時間が切れると1手30秒になる所が多いと思います よってひと目は30秒以内と僕は定義しています


また僕は7手詰以上はほぼやらなくていいと思っています

極論ですが初段の棋力でも
10分で11手詰を解ける人よりも
30秒で5手詰を解ける人の方がこれからの上達率は高いと思います

アマチュア 特に初段以下で7手詰以上を解く人は詰将棋マニアになった方が有意義な将棋生活をおくれると思います

僕は本将棋を上達させたいので5手までしか今はしません
高段者になっても7手までしかしないです



話はそれましたが、詰将棋は覚えないとダメです

僕は3手詰はひと目ですが、5手となると3分ぐらい考えないとダメですので5手詰ハンドを覚えるようにします

200問も同じ手数の詰将棋を覚えたら見たことない5手詰がでても5手1組の手筋をマスターしているので、ひと目で解けるようになるでしょう

3手を覚えた時もそうなったので、5手でもなる理屈です

僕は3手覚える前と後では棋力が全く違いました




ここからは完全に僕個人の課題の話なのですが


今僕は5手詰ハンドを1〜20やったとしたら次の日ふ21〜40というように進めていましたが、これは解くやり方です

僕は本気で覚えようとしているので

1週間で20問ずつ覚えようと思います


細かく区切ると
1日4問ずつ覚えて、残りの2日を復習にします

そして次の週は
21〜40を同じように覚える
また、1〜20は21〜40を覚える前に復習する

これをやって行きます

単純計算では
10週間掛かりますが、それは全く成長しなかった場合
やってる内にひと目率が上がると思うので僕の目標ふ8週間 つまり2ヶ月です


これで5手詰 5手1組をマスターしたいと思います



言いたかったことをまとめますと


詰将棋を解いてるようじゃダメ
実戦で解いてる時間勿体無い
覚えたら解こうとしなくても自然とわかるようなる

覚えるときは目標を持って確実に

category: 将棋 勉強

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棋譜載せたいんだけど・・・  

自戦記ほどいいものじゃないけど、印象に残った対局とか手痛い負けを対局とか研究どおりの対局とか

載せたいなーと常々思ってる

ブログのタイトルが無謀流の真髄をみせてやるぜー!みたいな感じなのに全く棋譜を載せてなくて、基本的な研究しか載せてない タイトル詐欺じゃねーか?と近頃思った



1週間ぐらい前におもしろい負け将棋ができたので、それをアップしようかなーと思った


でも、ただ棋譜だけをベチャって貼っても誰も見ないし、見たとしても、分岐や感想が全く読みづらいと思うからやりたくない


ということでフラ盤というものを使おうとした


いろいろググってみたけど、PCが糞スペ(いまだにXP)なのか、手順が間違えているのかはわからないけど

2014y01m23d_184141549.jpg

この画像のまま全く棋譜を読み込んでくれない


解決方法を知ってる方、もしくは提案してくれる方はコメントください



category: その他

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四間飛車VS居飛車急戦 -急戦の狙い2-  

前回に引き続き、居飛車が飛車先を突破するための戦法を紹介していきます


居飛車には5つの戦法選択があります

・山田定跡
・斜め棒銀
・早仕掛け
・鷺宮定跡
・棒銀

このうち山田定跡、斜め棒銀、早仕掛けは前回紹介しました


今回は残りの2つを紹介します
急戦7

こちらが急戦の基本図で、先手はここから戦法を選択します



・鷺宮定跡
「さぎのみや」と読みます
これはとても複雑な戦法で、単純明快な狙いというものがわかりにくいです

これが、鷺宮定跡の基本図です
急戦18

先手は飛車を使って後手の角頭を攻めます

ここから後手の手によって攻め方がかわるのが非常にややこしいところです
また、飛車を3筋に回っているので、急戦の狙いである飛車先突破ということにも少しズレるので難しく感じる原因だと思います

このまま攻められてはいけないので、振り飛車側は狙われている角を攻撃される前に逃がすか角を守るかの2つの選択があります


1.鷺宮定跡の基本図から後手が△45歩として、狙われている角を捌いてきたとき
先手は角交換をして角を打ちます
急戦19

この角の狙いは「飛車をいつでも取るぞ!」とプレッシャーをかけて、真の狙いは馬を作って陣形勝ちをすることです
もちろん後手が角を取りに動いてきたら飛車をとります


2.鷺宮定跡の基本図から後手が△43銀と角頭を守ったとき
突き捨てを入れてから銀を繰り出していきます 山田定跡と同じ手筋ですね
急戦21

以下、ざっと進めて・・・
急戦22
この角が打てれば先手優勢です




・棒銀
棒銀の狙いは最も単純です
37にいる銀をズンズン繰り出していって飛車先突破を目指します

これが成功例です
急戦23

これで、先手と後手の24地点(緑)の駒の利きが
先手(赤)が3
後手(青)が2
となり、次に先手が▲24歩とすれば飛車先が突破できます





それぞれ居飛車急戦の主な狙い(成功例)をざっくりと紹介しました

これ以外にも居飛車にさまざまな急戦策があります(右四間飛車やポンポン桂など)が割愛します


次回はこの居飛車の急戦策への振り飛車側の対応をざっくりと紹介していきます

category: 将棋 研究

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持っている棋書  

持ってる棋書




<総合書・棋譜集>
将棋・序盤完全ガイド相居飛車編 上野裕和
上達するヒント 羽生善治
必ず役立つプロの常識 阿久津主税
逆転のメカニズム 山崎隆之
永瀬流負けない将棋 永瀬拓矢
最新戦法マル秘定跡ファイル 村田顕弘
アマの知らないマル秘定跡 村田顕弘
羽生善治の終盤術1 羽生善治
新鋭振り飛車実戦集
将棋年鑑2013
最強将棋激指スペシャル2


<振り飛車-総合->
菅井ノート先手番 菅井竜也


<相振り飛車>
相振り飛車の定跡 鈴木大介
戸辺流相振りなんでも三間飛車 戸辺誠


<中飛車>
鈴木大介の将棋中飛車編 鈴木大介
新ゴキゲン中飛車戦法 近藤正和
遠山流中飛車急戦ガイド 遠山雄亮
遠山流中飛車持久戦ガイド 遠山雄亮
パワー中飛車で攻めつぶす本 鈴木大介
ゴキゲン中飛車の急所 村山慈明
中飛車破り一直線穴熊徹底ガイド 高見泰地


<三間飛車>
決定版石田流新定跡 鈴木大介
石田流破り左美濃徹底ガイド 八代弥

<四間飛車>
四間飛車を指しこなす本1〜3 藤井猛
四間飛車の急所2 藤井猛
四間飛車穴熊の急所 広瀬章人
四間飛車破り急戦編 渡辺明
四間飛車破り持久戦編 渡辺明
四間飛車激減の理由 阿部健治郎
角交換振り飛車 畠山成幸
角交換四間飛車破り 屋敷伸之


<対振り飛車>
渡辺明の居飛車対振り飛車破り1 渡辺明
羽生の頭脳2.3.4 羽生善治



<横歩取り>
羽生善治5(文庫版) 羽生善治
よくわかる横歩取り 野月浩貴
乱戦相横歩取り 北島忠雄
横歩取りマップ 瀬川晶司


<角換わり>
よくわかる角換わり 西尾明
これからの角換わり腰掛け銀 吉田正和


<矢倉>
最新の矢倉戦法 高橋道雄
木村の矢倉1〜3 木村一基

<読み物>
イメージと読みの将棋観1.2.3
初段になるための将棋勉強法 浦野真彦

<手筋>
将棋ひと目の手筋 渡辺明
羽生の法則1.2 羽生善治
広瀬流穴熊終盤の極意 広瀬章人


<寄せ>
佐藤康光の実戦で使える囲いの急所 佐藤康光
寄せの手筋200 金子タカシ
美濃崩し200 金子タカシ
終盤寄せの妙手基本編 佐藤天彦


<詰将棋>
3手詰ハンドブック2 浦野真彦
新版5手詰ハンドブック 浦野真彦


<必至>
3手必至問題集 高橋道雄
精選必至200 青野照市


<受け>
逃れ将棋 森信雄


<将棋世界>
たくさん



随時更新するので、上記の本で感想がほしいというコメントをいただければ、優先して書きたいと思います
また、名前が間違えていた場合はご指摘いただけると幸いです

category: 将棋 棋書レビュー

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四間飛車VS居飛車急戦 -急戦の種類-  

前回は居飛車の囲い

そして、飛車先の2:2の利きを居飛車が1上回るようにするのが急戦という話をしました


今回はその利きを1上回るための居飛車の戦法を紹介します

各戦法の狙いを紹介するので、振り飛車側は適切な受けをしませんのでご了承ください

居飛車には5つの戦法選択があります

・山田定跡
・斜め棒銀
・早仕掛け
・鷺宮定跡
・棒銀

です

今回は上の3つを紹介します

それぞれの基本図はこちらです
急戦7


順に狙いだけ説明します(細かい手順は省きます)

・山田定跡

この戦法は2つで1つの戦法です

1つは基本図で後手が△54歩としなかった場合、3筋を突き捨ててから銀を繰り出します
急戦11

これで、先手と後手の24地点(緑)の駒の利きが
先手(赤)が3
後手(青)が2
となり、次に先手が▲24歩とすれば飛車先が突破できます


もう1つは基本図から後手が△54歩とした場合
まず、角を端から覗きます
急戦12

飛車取りなので相手は△41飛と引くしかないですけど、そこから先手は角を引いて飛車先に利きを増やします
急戦13

これで24の地点が先手3 後手2となりました
ポイントは飛車を下がらせたことにより、後手が△22飛と受ける手をなくしたことです
また、このパターンは端角戦法という別名があります



・斜め棒銀

こちらは、山田定跡と違い3筋の突き捨てをしないで単に銀がでます
急戦14

そしてそのままズンズンと進んで
急戦15

24の地点の利きが先手3 後手2となりました
ポイントは後手が△43銀型であることです
別名▲46銀左戦法ともいいます


・早仕掛け
こちらは、他の急戦と違い少します
先手は四間飛車の構えているところに歩をつっかけます
急戦16

この歩を取ると、先手は角交換をします
すると・・・
急戦17

24の地点の利きが先手2 後手1となりました
少し違うというのはこの部分で今までは足し算の攻めでしたが、この戦法は引き算の攻めなのです
先手の場合は▲45歩早仕掛け
後手の場合は△65歩早仕掛け
とそれぞれ呼びます




次回は鷺宮定跡と棒銀の紹介をします

category: 将棋 研究

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逃れ将棋 感想  

逃れ将棋
という棋書が発売になりました

僕は発売前からこの本がとても気になっていたので、発売日に速攻買いました


内容はというと、全て王手が掛かった状態から逃げ切るというものです


詰将棋の逆のようなものです


僕は受けが苦手なので、以前に凌ぎの手筋200に挑戦したのですが難しすぎて断念しました


しかし、逃れ将棋はヒントがありますし、1問1ページなので解説も豊富です


ですので凌ぎや受けの入門問題としてはかなり良いと思います


逃れ(凌ぎ・受け)というのは失敗する(詰まされる)変化もしっかり読まないといけないので通常の詰将棋や必至問題よりは難易度が高く感じます


逃れ将棋は全200問で

はじめの100問は逃げ方を考える
最後の100問は合い駒を考える

というテーマになっています

僕はかなり舐めてました

思った以上に難しかったです


正直に言います

最初の100問で挫折しました


最初の100問でも合い駒が出てくるのですが、それの正解率がボロボロです

それどころか、51問目~(1章の後半)ぐらいから詰む手順や逃れの手順の手数が長くなってきたので

難しかったです


僕は痛感しました


今までどれだけ勘で指していたかということを


終盤に「いけそう」と思った方によくいってましたが、その感覚で逃れ将棋を解いたらひどいことになりました


僕は反省したので、1章を何週かしてから2章に取り組むことにします


そして、この本をボロボロになるぐらい取り組んだら

凌ぎの手筋200にも挑戦したいと思います


(凌ぎの手筋には必至から逃れる問題もありより難易度が高いです)



受けや凌ぎが苦手な方は逃れ将棋で鍛えてみるのもいいと思います



逃れ将棋逃れ将棋
(2014/01/18)
森 信雄

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category: 将棋 棋書レビュー

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四間飛車VS居飛車急戦 -急戦の狙い-  

今回からしばらく居飛車の急戦定跡をみていきます

なぜこのテーマを選んだかというと、僕が好きという理由がありますが1番は居飛車・振り飛車の両方が強くなれる戦型だからです


特にアマチュア初段くらいの方や強くなりたい方は、たくさん急戦を指したほうがいいでしょう。その経験は必ず役に立ちます。by郷田真隆 将棋世界2011年8月号より

と郷田先生も言っています 




まずは、急戦の狙いを説明します

急戦1

図を見てください

緑の部分 つまり飛車先ですね この部分を突破することが居飛車の最大の目的です

もし今この局面で居飛車が▲24歩と行くとどうでしょう?

△同歩▲同飛△同角で失敗です
急戦2

なぜ、失敗したのでしょうか?

それは24の地点(緑の部分)の駒の利きが足りなかったからです

先手は25歩と28飛の2枚(赤の駒)
後手は23歩と33角の2枚(青の駒)

2枚対2枚です

これは攻め、受けの基本ですが

攻めるときは相手より1枚多くないと成功しません

逆に受けるときは相手と同じ枚数でいいのです





では、どうやって居飛車(先手)は飛車先を突破すればいいのでしょうか?

それは2対2という構図を変えればいいんです


簡単に言えば

居飛車が2 振り飛車が1
居飛車が3 振り飛車が2

どちからにすればいいんです どちらも居飛車が1多いので突破できます


ここまでが居飛車の攻めの基本 振り飛車の受けの基本でした




しかし、一直線に攻めると反撃を喰らいやすくなります

ですので玉を囲う必要があります

後手は美濃囲いにします
急戦3

この青枠で囲った型が美濃囲いです



居飛車の囲いは船囲いと言うものを目指します(厳密にはもうできているのですが)

ここから先手は▲57銀としますが68の銀(赤)か48の銀(緑)どちらを57(ピンク)に持っていけばいいでしょうか?



どちらも正解ですが、現代は68の銀(赤)を上げるのが一般的です


ではなぜ、48銀を上げた型は主流ではないのか?
まずはそちらを説明します
急戦4

この型ですね

ここから先手はこの銀を使って攻めるとします

手順は省きますが
急戦5
急戦6

桂頭や角打ちの隙ができてしまいます

また、なんらかの時に4筋から突破される可能性もあります



もし、これが48の銀ではなく、68の銀を上がっている場合はどうでしょう?
急戦7

このまま先ほどと同じように攻めます(手順は省きます)

急戦8
銀が48に居たままなので先ほどは桂で取ったところを銀で取れるので、全部同歩と取れます(弱点がなくなってる!)


急戦9
また、角打ちの隙もなくなっています


急戦10
オマケに48の銀で攻めた場合も57に銀が残っていて、△39角打ちと△46歩 どちらも守っています



通常 玉の守りは金銀3枚 その守りの銀は玉側の銀 飛車側の銀は攻めです

ですが、この急戦に限っては守りの銀は右銀の48銀の方が多く
攻めの銀は玉側の銀を使うことがあります



もう1度載せます
急戦7

この型が急戦の基本形です

▲5七銀左戦法と言います 


ここから先手は、飛車先を破るため

2対2を2対1 もしくは3対2にするために攻めます

その方法は次回から詳しく取り上げます




まとめ

・飛車先を破るためには2対2のままじゃダメ
・振り飛車は美濃囲い
・居飛車は▲5七銀左の型が基本図




急戦の勉強はこちらの本がお勧めです
四間飛車の急所〈2〉急戦大全(上) (最強将棋21)四間飛車の急所〈2〉急戦大全(上) (最強将棋21)
(2004/08)
藤井 猛

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category: 将棋 研究

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現代将棋を知るために-対策としての相振り飛車-  

今回は番外編ということでお願いしまします

理由は指さない(指せない)ので、基礎的なことしかわかりません




普通の振り飛車はとにかく居飛車穴熊の相手をするのが大変

中盤に互角の分かれで突入したら堅さの差がでて普通に寄せ合いしたら負け

序盤にややリードしても堅さの差でようやく互角

7対3ぐらいで振り飛車が序盤で有利にならないとそのまま押し切って勝つのは難しい

でも居飛車の序盤研究がすごく緻密でなかなか振り飛車が有利になりにくいので、プロでは普通の振り飛車が減ったという話でした



しかし、振り飛車の天敵は居飛車穴熊だけではありません



相振り飛車の存在です


「対策としての相振り飛車」という言葉は聞いたことありますか?

近年よく耳にするようになったと思います

普通の振り飛車を目指す場合

▲76歩△34歩▲66歩と角道を止めることになりますが

ここで△32飛車と後手が相振り飛車を目指す手が有力です
あいふり

まず、先手が相振り飛車を嫌い▲26歩としても、後手は石田流にできます

また、先手は角道を止めているので急戦にはできませんし、穴熊にしても石田流から早い動きができるので先手は穴熊には組めません


ですので、△32飛車には当初の予定通り先手も振り飛車にするんですが、後手だけ角道を開けたまま駒組みができるので主導権を握りやすいです

3手目▲66歩とすると後手に主導権を握られるので先手の利がなくなっていると思います


この相振り飛車も普通の振り飛車減少原因のひとつだと思います


また、この相振り飛車は角交換振り飛車にも有力です

例えば初手▲56歩△34歩▲58飛の先手中飛車に対して△32飛とするのが有力な対策です
あいふり2

鈴木理論というものがあります

これは相振り飛車のとき、飛車が向かい飛車に近づくほど有利になるというものです

ですので、中飛車には三間飛車に有利というものです


また、角交換四間飛車は基本的に後手番での戦法です
先手で角交換四間飛車をすると相振り飛車にされる可能性があります

四間飛車より三間飛車や向かい飛車の方が鈴木理論で有利だということです


最後に早石田対策での相振り飛車はかなり増えました

▲75歩に対して△14歩とします
14ふ

先手が▲16歩と端を受けると後手は相振り飛車にします

端歩を受けると後手から端攻めの筋が発生します


端攻めを嫌い端を受けたいで他の手を指すとすかさず△15歩として端を詰めます

そして後手は居飛車で戦います

後手はもともと石田流には左美濃が有力なので端歩をつきこしてるのは大きな得になります
先手は美濃囲いにしたら端が詰められて窮屈ですし、穴熊にするまでできるかどうか・・・


と、いうことで相振り飛車は対策としての相振り飛車というのが増えていると思います



相振り飛車は近年急激に定跡が整備されてきているので、注目の戦法の1つだと思います

僕はまだまだ知識不足なので、相振り飛車を勉強するときはこれらの本を読んで勉強したいと思っています

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相振り飛車は杉本先生で間違いないと思います

category: 将棋 研究

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現代将棋を知るために-振り飛車VS穴熊の歴史その2-  

今回は振り飛車編その2です


前回は普通の振り飛車の現状を僕なりにまとめました


今回は普通の振り飛車に変わる振り飛車がでてきた話です


今から10年ほど前 藤井システムに変わる穴熊対策の振り飛車が現れました

それはゴキゲン中飛車です
ゴキ中

その数年後
早石田も現れました
はやいしだ


ゴキゲン中飛車は文字通り中飛車
早石田は三間飛車です


これらの戦法の共通点は、「角道を止めない=角交換を避けない」ことでした


従来は角交換は振り飛車が不利とされていましたが、これらの戦法にはその常識は通用しませんでした

それどころか角交換をすると、居飛車は穴熊に組みにくくなるので、角交換は居飛車不利になってしまいました


もちろん出始めた頃は藤井システムが主流だったのですが、やがて藤井システムが研究しつくされて衰退してきたところ


ゴキゲン中飛車と早石田は大流行しました

久保九段が二冠王になったときが1番のピークだったと思います

先手番で初手▲76歩として後手が△34歩なら▲75歩と早石田にし、△84歩なら▲56歩とゴキゲン中飛車とする二刀流が主流でした


さらに振り飛車側は工夫を重ね、2手目△72飛戦法など石田流を巡る定跡が数々うまれました

また、ゴキゲン中飛車に対しても居飛車は決定版のような作戦はなく、丸山ワクチンや超急戦などさまざまな戦法で対抗しました


特にゴキゲン中飛車は後手番でも使えるということで振り飛車党だけに留まらず、居飛車党まで後手番ならゴキ中!ということにもなりました


その結果、2008年には後手番の勝率が先手番の勝率より高くなりました



しかし出る杭は打たれる


ゴキゲン中飛車は数々の居飛車党のトップ棋士に研究されまくりました

それはもう今日はこの手で振り飛車よし!の局面が明日には居飛車よし!になってるぐらい

毎日毎日新手が出る状況だったみたいです(僕らが公式戦で見ている変化はそんな変化の1つにすぎません)



そしてついに2011年にゴキゲン中飛車に対する暫定決定版がでます


「超速▲37銀戦法」です
ちょうそく

とても複雑な戦法なので詳しい手順や解説は省きますが、急所だけつまむと

居飛車側は、ゴキゲン中飛車に対して穴熊・急戦を選択して戦えることです

これは、藤井システム対策の急戦・持久戦を選んで戦えるので衰退したというのと非常に似ていると思います


ゴキゲン中飛車も、もともとは穴熊に組ませない戦法だったのに、居飛車が穴熊に組める手順が発見されたのも振り飛車党には手痛いところです

また、超急戦という短手数でいきなり終盤に行く居飛車の作戦があります
超急戦

それが現在復活するか否かの瀬戸際です

もし復活するとゴキゲン中飛車はピンチです
理由は、超急戦は一直線な変化になりやすいので、わざわざ複雑難解な超速をする必要がなります



一方、早石田

こちらは先手番限定ということでしたが善戦しました

しかし居飛車が左美濃に組んで持久戦にする戦法が難解です

振り飛車側は石田流に組むことができますが、手詰まりになりやすく居飛車が仕掛けを封じると振り飛車は千日手を選ぶか多少無理な動きで強引に捌くかという2択に迫られました

さらに相振り飛車が有力な対策にもなっています

特に▲75歩に△14歩とする戦法はとても有力だと思います
14ふ




現状は

ゴキゲン中飛車、早石田は以前ほど勝ちまくれる戦法ではなくなった
しかし、現在も指されているので居飛車がこのまま決定版を出すか振り飛車が新たなアイディアを出すかが見所です
個人的には、6:4で現状は居飛車が有利だと思います




またしても振り飛車氷河期到来か!!と思われた矢先

あの男が帰ってきました

藤井猛九段です


ああ、藤井システムのね 


違います


藤井先生は新たな武器を装備しています


角交換四間飛車です

角交換四間飛車


これが将棋界に再び革命を起こしました

藤井システムと同じぐらいの革命だと思います


「普通の振り飛車は角交換は振り飛車不利」
「ゴキ中と早石田は角交換してもいい」

角交換四間飛車は

「振り飛車から角交換をする」

角交換は振り飛車不利とはなんだったのか状態です


この角交換四間飛車の狙いはもちろん居飛車穴熊に組ませないこと

しかしそれだけじゃありません

居飛車が穴熊以外の囲いを選択してきても振り飛車が先制攻撃できるのです


藤井システムは急戦を選択されると受ける展開になりますが、この戦法は相手がちょっとした隙を見せるとすぐに仕掛けることができます

さらに角交換四間飛車は攻めの選択肢が多いことも人気の理由です

1.向かい飛車に振りなおしての逆棒銀
2.三間飛車に振りなおしての石田流
3.四間飛車のまま正面突破



この角交換四間飛車は数々の戦法とリンクします



先ほどの攻め筋で言うと

1はダイレクト向かい飛車
2は早石田とリンクしてるともいえますし、固有名詞としては4→3戦法です

また、ゴキゲン中飛車も角交換から向かい飛車という筋はもともとあったので

ゴキゲン中飛車でも角交換四間飛車の筋を応用することができます



この記事で角交換四間飛車と明記しましたが

いろいろな戦法とリンクしているので

角交換振り飛車とまとめるしかありません



現在、この角交換振り飛車はさまざまな手筋、定跡ができている最中なのでこれからが注目です


僕個人の見解では、今は居飛車が振り飛車の攻める手を消すことが最重要だと思います


また、この角交換振り飛車が流行しすぎてゴキ中や早石田の研究が疎かになりがちなので、じつはゴキ中と早石田の勝率が上がっているようです



まとめ

ゴキ中:超速が強敵!それ以外の対策も難解 超急戦が復活するとゴキ中が完全消滅するかも・・・?
早石田:振り飛車がいかに打開するかが重要 また、相振り飛車が強敵!
角交換振り飛車:多種多様 居飛車に決定版がないのでどうなるか注目!




特にこれらの現代振り飛車を学ぶには菅井ノートは必須だと思います
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category: 将棋 研究

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中盤の勉強は本当にいらないのか?  

僕のブログでは

初段になるためには、序盤の勉強と終盤の勉強だけで良いと書きました

詳しくは序盤の勉強方法 終盤の勉強方法を参照してください


理由は、
定跡は手筋の宝庫だから自然に中盤力もあがる
詰将棋や寄せの問題も中終盤問わず使える手筋ばかりだから

だいたいこんな感じです



では、中盤の勉強とはいったい何があるのでしょうか?


僕は

・手筋の問題
・次の一手の問題

この2つが主だと思います


手筋の問題は定跡や詰将棋でまかなえるし、次の一手も手筋問題と繋がるところがある

だから

そこまで重点を置いてやり込むことはないと思っています



しかし、やって損は絶対ないです



手筋の問題も次の一手問題もそれぞれ効果はありますので順に説明します




・手筋の問題

定跡や詰将棋でまかなえますが、手筋問題は手筋の辞書です

例えば、「ダンスの歩」という歩の手筋があります

あるとき、ふと あれ?ダンスの歩ってどんなんだっけ?と思うことがあります

そのときに復習できます


また、予習にも使えます

基本手筋をしっかりマスターしておくことによって、定跡書が読みやすくなると思いますし、実践でも使えますね





・次の一手

次の一手は局面の急所 ひと目 第一感と呼ばれるものを鍛えれます

問題によって

定跡の問題

手筋の問題

寄せ、受けの問題

とさまざまな問題があるので、擬似実戦 模擬試験のようなものだと思います





やはり僕は序盤と終盤の勉強だけで初段の棋力にはなれると思いますが


ちょっと定跡読むの辛いな~
とか

詰将棋なかなか解けないな~
とか

今日は実戦やめとこう
とか

棋譜並べはまだ自分には難しい
とか

そういう場合にすると良いと思われます

もちろんやればやるだけ棋力はアップします


僕は手筋や次の一手問題に重きを置いていないだけで決してやっていないわけではありません


手筋や次の一手は
こちらの本をお勧めします
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特に歩の手筋はしっかりとマスターしておきたいですね

category: 将棋 勉強

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現代将棋を知るために-振り飛車VS穴熊の歴史その1-  

現代将棋の振り飛車といえば?

ゴキゲン中飛車 早石田 角交換四間飛車 ダイレクト向かい飛車などですね


これらの戦法を総括して、「角交換振り飛車」と呼ぶことにします


逆に、角道を止める角交換をしない振り飛車のことを「普通の振り飛車」と呼ぶことにします



普通の振り飛車は現在プロの間ではあまり指されなくなりました


しかし昔はたくさん指されていましたし、タイトル戦でも頻繁に出てきていました

あいにく僕はその頃将棋に出会ってなかったので振り飛車全盛期というものは知りません
すべて文字での知識しかないのが非常に口惜しいです


振り飛車に対して居飛車の作戦は

・急戦が主流だった時代
・位取りが主流だった時代

がありますが、今回はその時代は全て省きます


そしてやがて居飛車は持久戦を選ぶ時代になります

谷川会長が4枚美濃を得意とされていました


しかし4枚美濃よりもっと堅い囲いが主流になりました

1度は聞いたことがあると思います

「居飛車穴熊」です

穴熊の強さを端的に説明すると
・王手が掛からない
・遠い
・堅い

これらの特性が凶悪のほどに終盤になると力を発揮します 穴熊の特性を活かして自玉完全無視の猛攻が成立します

いわゆる穴熊の暴力です


普通の振り飛車は美濃~高美濃~銀冠にして戦うのですが、この穴熊には囲いの差で負けてしまいました


そのころの振り飛車の穴熊対策は

「穴熊に組ませてからいかに潰すか」というものでした



そこで1つの戦法革命が起こります

「藤井システム」です
藤井システム

人間社会に例えるとインターネットが普及したぐらいの革命ですね


藤井システムは今までの穴熊対策の概念を完全否定しました
藤井システムは

「穴熊に組ませる前にいかに潰すか」という概念でした

この藤井システムは、玉を囲う手を後回しにすることによって、組まれる前に穴熊を速攻で潰す作戦です


もともと藤井システムは左美濃を潰すために生まれた作戦なのですが、穴熊にも効果抜群でした

穴熊にも抜群ということは穴熊より堅さで劣る左美濃はさらにダメージが大きかったです


よって左美濃はほとんど指されなくなりました



藤井システムの登場により、振り飛車側は怒涛の巻き返しが起こります


藤井九段の竜王3連覇はよい例だと思います



今度は居飛車側が藤井システムに手を焼きます



そして時は流れ居飛車の研究はとても深まりました


居飛車は穴熊に拘らなくなりました


藤井システムは居飛車が穴熊に組む前に仕掛けるわけですから、自玉は全く囲わずに速攻でした
システム急戦

居飛車側は、それじゃあと言わんばかりに藤井システムの薄い玉を咎めるべく急戦策が取られるようになりました


さらに、藤井システムを相手にしているにも関わらず居飛車穴熊に組む順まで出てきました
(こちらの図面は複雑で用意できませんでした)

急戦と持久戦 どちらを選ぶから居飛車側に選択肢があり、そのどちらも有力となってしまったのが現状です(特に急戦策は強敵!)





では、普通の振り飛車は藤井システムだけが居飛車に対抗できる手段だったのか?


そんなことはないです


目には目をってやつですね

振り飛車も穴熊にします
相穴熊

振り飛車穴熊といえば、広瀬七段です


本来、振り飛車穴熊は相穴熊戦では不利とされていました

理由は、銀の活用と角の活用です(詳しい説明は省きます)


しかし、広瀬さんの振り飛車穴熊は独自の研究で今までになかった指しまわしで勝ちまくり

タイトル奪取にまで至りました


現在の振り飛車穴熊の定跡は広瀬さんが作ったと言っていいでしょうし、現在も作り上げている最中だともいえます


だが、この振り飛車穴熊も居飛車穴熊への決定版対策にはなりませんでした

もともと不利の定説が互角に近づきましたが、やや不利だという見解はかわっていないと思います



また、藤井システム・振り飛車穴熊を除いた普通の振り飛車の戦法は居飛車側の研究が完璧に近いのでやはり指されることは少ないです




今後、普通の振り飛車がプロで市民権を得るためには

・藤井システムVS急戦が振り飛車有利になる
・振り飛車穴熊が先手なら5分以上、後手なら5分やれるようになる
・その他全く新しい指し方が生まれる

これしかないと思います



また、今回は四間飛車の話ばかりでしたが、三間飛車、中飛車はもっと穴熊が厳しすぎるのでさらに市民権を得る可能性は少ないと思います


ということで、普通の振り飛車VS居飛車穴熊の戦いは居飛車穴熊側が勝利を収めているというのが現状です




今回はあまり盤面を用意できなかったことを申し訳なく思います

僕は藤井システムをちゃんと研究したことがないので、正確な局面になっているかどうかわかりません

しかしそれでも何らかの図面を用意したほうが、雰囲気だけでも伝えれればと思い藤井システムのような図面を用意しました(正しいかはわかっていません)


もし、藤井システムをちゃんと勉強したい!

もっと詳しく普通の振り飛車の歴史を知りたい!という方はこちらを読むことをお勧めします

将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
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category: 将棋 研究

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将棋の勉強 いつやるの?  

僕は今まで将棋の勉強方法の効率の話ばかりしていました

しかし、いくら効率が良い方法であってもそれを実行しなければ無意味です


じゃあいつやるの?

「今でしょ!」じゃないです


気をつけてください

将棋の勉強は今でしょ!ではないです


1回の勉強で莫大な時間をしてもあまり意味がないです

例えば、1週間で

1日1時間ずつする人と、日曜日に7時間して月~土曜日まで待ったく勉強しない人では

毎日する人の方が強くなります

継続することが大事です


よって、将棋の勉強の場合は

いつするの?

「毎日!」が正しい返答だと思います



毎日の勉強量は?

これは個人差があると思います

僕のような暇人は2.3時間は将棋使う時間は確実にあります
多忙な人は1時間するのも厳しいでしょう


そこで自分で最低限のノルマ 習慣をつけます

僕の最低限のノルマは

・寝る前に3手詰ハンドブックを見開き2ページ つまり8問
・寝る前に5手詰ハンドブックを見開き1ページ つまり4問
これだけです

ポイントは寝る前です


どんなに忙しくて疲れていてもよほどのことが無い限り人間は毎日寝ます

寝る前というのは、あとは寝るだけという状態なので他の用事に干渉されません

つまり最大の自由時間です

その自由時間を少し詰将棋に使っています

もちろんしっかり解くわけじゃないです

うんうん唸って時間をかけて解いて次の日が寝不足なら生活に支障がでますね


僕の場合は3手詰はだいたいすぐ解けるので、2ページ解いても絶対に3分かかりません

5手詰は難しいですが、30秒考えてわからなければ答えを見るようにしているので解説を読んでも1問1分ぐらいで済みます

つまり最大 3分+1分×4=7分です


7分睡眠時間が削られるぐらいじゃ生活に支障はでないと思います



この寝る前の詰将棋は僕の最低限のノルマなので、もちろん時間ややる気がある日は

定跡の勉強をしたり、気になる局面を研究したり、棋譜並べをしたり、寄せの問題を解いたりしていますが

それらはそのときの自分自身で足りてないなと思うところを補強していますね




また、どうしても寝る前は脳が働かなくて無理!っていう人は

朝起きたとき

朝は忙しい!って人は

通勤、通学中などの移動中

それも無理!って人は

トイレ中ですね


絶対に1日1回は便座に腰掛けると思います

もしブラック企業に勤めているとしても便座に座る時間ぐらいはあると思います

そのときに詰将棋などをすると良いでしょう 10分ぐらいなら怪しまれませんね!



ノルマの設定するときに重要なのは

・自分が楽にできる
・時間を使わない
・盤がいらない

この3点だと思います


ですので、1番わかりやすいのは自分が余裕でできるレベルの詰将棋を数題ですね


1番やってはいけないと思うのは、昨日はどうしてもできなかったから、今日は昨日の分と今日の分をやるということです

そんなムラがあるやり方は続きません

もし、なんらかの理由でできない日があっても次の日はいつもと同じ量をしましょう

もちろん余分に時間がある場合はノルマ以上他のことをやってもかまいません 


本当に将棋に強くなりたいと思う気持ちがあるなら意識しなくても毎日続くと思います


絶対に毎日続けることが重要です


「いつやるの?毎日!」

category: 将棋 勉強

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現代将棋を知るために-飛車先の保留-  

現代将棋には1つの鉄則て言ってもいいほどのキーワードがあります

それは

「後回しにできる手は後回しにする」

そして相居飛車の定跡は飛車先の歩が1つ下がることで進化してきました

今回はその顕著な例である飛車先の保留についてです



僕は将棋をはじめた頃、初心者本を読み棒銀戦法を覚えました

それは飛車先を伸ばして飛車と銀の連携で敵陣を突破するという最も基本的な戦法です



棒銀は

相掛かり棒銀
対振り飛車棒銀
矢倉棒銀
角換わり棒銀
とあります


相掛かり棒銀と対振り飛車棒銀は飛車先を伸ばして棒銀にするので何も問題はないのですが


プロの矢倉と角換わりは棒銀どころか飛車先をほとんど伸ばしていません


僕はこの意味が全くわからなかったです



矢倉の場合と角換わりの場合と説明します



・矢倉の場合

矢倉43手


この型が矢倉でよくある型だと思います プロのタイトル戦でもよくでていますね

先手は▲25歩と飛車先を突きこしていませんね

この理由は2つあります

1つは攻撃的な理由です

「桂馬を跳ねるため」です

先手の2筋の歩が26で止まっているので▲25桂と跳ねることができます

桂馬が25にいると1筋への端攻めも見れますね

もし先手の2筋の歩が25歩となっていると桂馬が跳ねれませんので端攻めの筋がなくなってしまいます

もちろんこの先手の桂馬は25だけでなく、45にも跳ねる場合もあります

つまり▲25歩としてしまうと先手は攻めの選択肢がなくなってしまいます


もう1つの理由は

守備的な理由です

それは、先手は▲25歩とすると選択肢が減ってしまうので、相手の動きを見てから飛車先を突くかどうかを選ぶためです

主に矢倉で先手が▲25歩と突くのは後手が急戦に来たときです
この場合は桂馬を跳ねてる余裕がないので
▲25歩とついて反撃する選択肢を増やします

別にすぐに▲25歩と突く必要はないんです 必要なときに突けばいいという考えです






・角換わりの場合

理由は矢倉と同じで桂馬を跳ねるためです

しかし、角換わりと矢倉の飛車先保留の最大の違いは先手ではなく後手にあります


通常の角換わり腰掛銀はこのような図になります
角こしかけ

ここから先手は▲45歩とつき猛攻を仕掛けて先手良しとされています
その手順は今回は関係ないので書きませんが、詳しく知りたい方は角換わりの定跡書を買えばだいたい載っているはずです


これは「正調角換わり」「0手損角換わり」「一手損しない角換わり」などいわれている場合です

ざっくり言うと普通の角換わりです


しかし、角換わりには「後手番一手損角換わり」があります

手損は駒の交換を仕掛けた方がしますが、

通常の角換わりは先手の77角に対して角交換しているので手の損得はありません
(手損に関してはこちらの記事を参考にしてください)

一方、後手番一手損角換わりは先手の角が88にいるにも関わらず交換するので後手が一手損します
普通は手損をしたらその分立ち遅れるのでその分不利になりやすいです

では、この後手が一手損したまま先ほどの普通の角換わりと同様に進めたとします

いって角こしかけ


この局面になります

違いがわかりますか?

後手の8筋の歩に注目してください
先ほどは85まで伸びていましたが、今回は84で止まっています


だからどうなの?と思われますが、ここから先手はさっきと同様に▲45歩としかけます
手順は省略しますが
後手は△85桂と跳ねて反撃することができます
この反撃が厳しいので一手損の局面は後手の方が良いとされています

後手はあえて手損することによって桂馬の跳ねるスペースを作りました

これも飛車先を保留した効果です


ですので一手損角換わりには後手の手損を最大限に咎めるため先手は棒銀や早繰り銀にして速攻を狙うのが一般的になっています




この矢倉と角換わりの飛車先保留について詳しく知りたい方はこちらの本を読むことをオススメします
将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
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上野 裕和

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定跡進化の歴史がとてもわかりやすく解説されているので最新定跡を覚えやすくなりますし、プロの将棋を見るための最低限の知識も得られますので買って損は絶対にないです


まとめ
矢倉と角換わりで飛車先を保留することは桂馬の活用する選択肢を増やすため
また、飛車先をつく一手を他の手に回せる(玉の整備ができる)うえに必要なときに飛車先をつけば間に合うので、ギリギリまで相手の動きを見てから選べる

つまり、飛車先を突くてを後回しにすることによって指し手の選択肢を増やすということです

category: 将棋 研究

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駒の損得と手の損得  

将棋を覚えてまず理解するべきことは駒得の概念です

玉は対象外で
飛車>角>金>銀>桂>香>歩

また、成駒は取られても弱い順に価値がありますので逆になります

2枚換えという概念もあります
例えば
飛車と金銀の交換なら金銀の方が得となります



中終盤になると激しく駒の交換が行われるので駒の損得がややこしくなります

また、終盤は駒の損得よりスピードというのは絶対ですが今回は考慮しません


僕なりの駒の損得の数え方を紹介します

まずは初形を思い出してください
初形

そこには玉をのぞいて
歩が9枚
飛車、角が1枚ずつ
金、銀、桂馬、香車が2枚ずつあります
合計19枚ですね

ここから足し算引き算します

歩の損得が気にならない場合はさらに歩をのぞいた10枚で計算します

計算対象は自分の盤面の駒と自分の持ち駒です

例はこの局面
駒の損得

僕が適当に作りました 形勢は関係なしに、駒の損得だけ計算してみてください
さて、先手の駒得?駒損?









正解は先手の駒得です

まず、歩の数はお互い9枚です と金はもともとは歩なので歩として数えていいでしょう

次に金銀です
これは先手は金3枚、銀2枚と1枚多いで、先手の駒得です

次に桂香です
これは先手は桂馬が2枚、香車が1枚と1枚少ないですで、先手の駒損です

最後に大駒である飛車と角です
これは先手は飛車が2枚(1枚は竜)で角は0枚です
しかし大駒同士の交換は対等といってもいいので駒の損得はなしです

よって、計算すると

金と香車の交換になります

金と香車なら金の方が価値が高いので金を持っている先手が駒得となります



このように正確な駒の損得計算が勝利と上達への一歩だと思います








将棋には駒の損得以外にもう一つの損得があります

それは手の損得です

これは具体的に分かりにくいですが、基本的には手損は損です

理由は簡単で相手の方が1手多く指せるからです

また1手の価値というものがあります

終盤は得に1手の価値が高いですが、例えば100手で終わる将棋と80手で終わる将棋はどちらの方が1手の価値が高いと思いますか?

もちろん80手で終わる将棋の方が1手の価値が高いです
大量に撮れるカナブンより数が少ないクワガタの方が価値が高いですよね?同じ理屈です

もし短手数で終わる将棋で手損をしているとその分不利になります

では、どのようなときに手損するのでしょうか?

例えば初手から▲76歩△52玉▲26歩△51玉とします
手損1

すると先手は▲76歩と▲26歩の2手を指しているにも関わらず

後手は初形から全く変わっていません

通常は後手は1手だけ遅いのですが、この局面はすでに2手遅れています

さらに手番は先手ですのでさらに差が開きますね


これは明らかな手損なのでわかりやすいと思います
次はもう少し違うパターンをみます

初手から▲76歩△34歩▲26歩△88角成▲同銀
手損2

この局面は後手が手損しています
先手は76歩、88銀、26歩の3手を指しています
後手は76歩の1手しか指していません
手番ひ後手なのでこれから1手指せますがそれでも先手は3手で後手は2手で手番は先手です
つまり手損です

なぜこんなことが起こったのか?
それは駒を交換したからです
駒を取ると当然取り返してきます
そのときに後手は先手の初期位置から動いていない角を動いて(1手かけて)取りました
それに対して先手は1手かけて角を取り返しました

このとき、お互いの角は持ち駒になりますが、盤上には後手の角が動いた痕跡はありません
つまり後手の角の1手が消えてしまったのです
よって手損になります

駒を交換した方が手損になる
駒を交換された方が手得になる
と覚えるといいでしょう


一方、初手から▲76歩△84歩▲26歩△85歩▲77角△34歩▲88銀△77角成▲同銀
手損なし

この局面は実は手の損得はありません
先手は76歩、88銀、77銀、26歩の4手指していて
後手は34歩、84歩、85歩の3手指しています
そして手番は後手なので後手はこれから何か1手指すので実質4手と4手で同じですね

先ほどと同じく角交換しましたが今度は先手が77角と上がった手と、後手が77角成と取った痕跡が消えています
お互い消えた手があるのでこの場合は手の損得はなしです



最後に初手から
▲76歩△34歩▲26歩△54歩▲25歩△55歩▲48銀△52飛▲68玉△33角▲52金右△42銀▲78玉△62玉▲77角△72玉▲88玉△56歩した局面がこちらです 
手損3

長い手数になりましたが今回は手順ではなく局面が重要なので初手からの手順は無視してもいいです



ここから、▲66歩△57歩成▲同銀とした局面がこちらです
手損4


この局面の手の損得はどうなっているでしょうか?

駒の損得の場合は初形からの駒の数を数えましたが
手の損得の場合は初形からの駒の手数(距離)を数えてください

先手は76歩、66歩、26歩、25歩、77角、68銀、57銀、68玉、78玉、58金右
と10手進めています

後手は62玉、72玉、42銀、33角、34歩と5手しか進めていません

手番は後手なのでこれから1手指すから実質10手と6手ですが、4手も差が開いています

それはなぜか?

後手は5筋の歩を交換しました
54歩、55歩、56歩、57歩成とはるばる4手かけて交換しましたが、その5筋の歩はお互いの駒台に乗ったのでその4手は消えてしまいました

こうなってしまうとこの4手の差が陣形整備の差になってしまうので既に先手が指しやすいです
プロ同士なら9割は先手が勝つでしょう



このように今回は駒の損得と手の損得について書きました

駒損はしないように気をつけますが、手損は知らず知らずのうちにしてしまう場合があります

できるだけ手損しないで相手より多く指すことが勝利と上達の一歩だと思います(駒の損得でも同じこと書いたなぁ)

まとめ
駒の損得は初形から駒の数を数える
手の損得は初形から駒の移動距離を数える


手損は少し難しい概念なので羽生さんの書かれたこの本にわかりやすく説明されています
将棋の抽象概念がわかりやすく説明されているので買いの一手です(買わない一手は文字通り手損です)
上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))
(2005/01/31)
羽生 善治

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category: 将棋 勉強

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流行戦型との向き合い方  

僕は将棋の基礎ができる初段までは

角道を止める普通の振り飛車
居飛車急戦
矢倉

これらを使って戦うのが良いと思っています

理由は前にも述べましたが、これらの定跡は手筋の宝庫であって定跡を勉強するだけで中盤力も養えます
また、穴熊のように自玉を見ずに攻めに没頭する展開が少ないので(攻め合いになりやすい)終盤1手を読み合うことで丁寧に読むようになります



しかし、プロの将棋では

角交換振り飛車
横歩取り
といった

序盤から大駒の交換が発生する将棋が多いです


序盤から大駒交換が発生すると、お互いに隙を見せない駒組みが要求されます

少しでも隙をみせると打ち込まれそこから力戦になります

また、角交換振り飛車や横歩取りは乱戦にもなりやすいです

研究して指せばいいじゃないかと思われますが、相手がその研究通りに指してくれるとは限りません


プロ同士だとお互い研究している上にもともとの棋力が高いのではじめてみる局面でも急所がわかります

よって後手は乱戦に持ち込めればOKという考えもあります


しかしアマチュアで初段以下だと乱戦力戦になると同じ局面が現れにくく、経験が積みにくいです

さらに、乱戦力戦になるとお互い悪手の連続が発生しやすいので将棋の質も落ちます





自分が絶対に指さなくても相手に指される場合があります

当たり前です 将棋は2人でやるゲームですから

よって、流行戦型は例え指さなくても対策はしておくべきです



また、横歩取りは居飛車党であれば先手で受けなければならない場合があります

回避すると先手の利がなくなってしまうからです

ですので、横歩取りだけは先手番のみ使うのは仕方ないと思います

もちろん横歩取り回避して横歩を取らず相掛りにするのも有効です




少し流行戦型とは言い難いですが、後手番一手損角換わりを指すぐらいなら後手番での正調角換わりを研究した方が棋力はあがると思います

category: 将棋 勉強

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逆棒銀の受け方  

プロアマ問わず角交換振り飛車は大人気ですね

角交換振り飛車の対策がわからずに、いつも力将棋になっていたり、慣れない相振り飛車をしている人は決して少なくはないと思います


この角交換振り飛車は飛車の位置に関係なくお互いリンクしてるので非常に複雑です


そんな戦法を僕レベルがちゃんと説明できるわけもなく、まして1回の記事でポーンとまとめれるはずがありません


そこで今回は逆棒銀の受け方について解説します


逆棒銀をするためには、相手は向かい飛車にしなければなりません


向かい飛車にするパターンは
・ダイレクト向かい飛車をする
・角交換四間飛車に途中下車して向かい飛車にする
・ゴキゲン中飛車から向かい飛車にする

の3パターンだと思います

どれも基本は同じなのでこの方法さえ知っていれば応用できます

それは、▲47銀型を作ることです

簡単ですね
逆棒銀 基本図

この型なら逆棒銀は防げます

図は角交換四間飛車からの変化の局面です ダイレクト向かい飛車なら▲77銀が▲88銀になっています

ここからいきなり
△24歩▲同歩△同銀は▲36銀で受かっています
36銀

次に先手から▲25歩と打たれてしまっては後手は何をしてるのかよくわからないので△25歩と打ちますが、▲56角が返し技で先手良しです
角打ち

後手は34の歩が受け辛く、△33銀や△32飛車は先手の銀が出てきて無意味なので、△12角と頑張りますが、▲23歩と焦点の歩を打って痺れています
焦点の歩

△同角は銀が出てくるので△同飛ですが、▲34角とでて優勢です

以下、放置は飛車角交換から先手の銀が出て良し
銀出

飛車を引けば、角交換から角打ちで良しです
11角

また、△35歩と銀取りに逃げるのは、▲23歩と飛車取りに打ってよしです
放置

飛車が逃げれば銀が出れますし、構わず銀を取ってきても、飛車銀交換の駒得の上と金もできます


では次に▲36銀の局面に戻ります
36銀


後手は先手から▲25歩を打たれることを我慢して△32金と飛車交換に備えます
32金

以下

▲25歩△33銀▲88玉と駒組にします
後手は攻めるなら(攻めて来ないなら後述する理想形を目指せばいいです)
△35歩とするしかないです 以下
▲同銀△38歩▲24歩△39歩成▲41角で先手優勢です
41角

後手は次の▲23歩成を受けにくいです

△29と▲同飛△31桂は▲32角成△同飛▲23歩成で良し
と金できる

△31金は▲23角成で十分
角成

△14角は▲32角成△同角▲23金で良しです
23金




よって後手は図からの逆棒銀は無理ですので以下△44銀と駒組みをします ▲88玉△33桂▲78金△21飛▲36歩△42金と向かい飛車の理想形を作りますが、▲37桂とすれば、25桂からの仕掛けを防げています
理想系



以下は駒組みをしていき、先手は下図のような理想形目指します
居飛車 理想系

後手からの仕掛けはないので先手はここから桂頭を攻めたり玉頭を厚くしたりすることで優位に立てるでしょう


僕はこの逆棒銀だけ対策をしっかり研究したので角交換振り飛車の逆棒銀にだけはやたらと勝率が高いです

まだまだ角交換振り飛車は石田流にしたり4筋から攻めたりいろいろな手段があるので厄介な戦法ですが、そのうちのひとつでも得意があると気持ち的に楽ですね


また、僕の経験上 しっかり攻め筋を使い分けている人は少ないと思いますのでかなりの確率で逆棒銀を狙ってきます
そういう中途半端な知識で指せる戦法ではないと思っているのでしっかり咎めていきたいと思います



この村田先生の本は非常にわかりやすく角交換振り飛車対策が載ってますね
棋力に関わらず買いの一手だと思います
アマの知らない マル秘定跡 (マイナビ将棋BOOKS)アマの知らない マル秘定跡 (マイナビ将棋BOOKS)
(2013/07/13)
村田 顕弘

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かなり図が多くなってしまいましたが、できるだけ盤に並べずに見れるようにしたんですが、逆に見にくくなってしまったかもしれません
図面の量はこのくらいがいいのか、もっと減らした方がいいのかご意見をいただけると今後の参考させていただきます

category: 将棋 研究

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勉強の効率を上げるアイテム  

どうやらブログ拍手をみると将棋の勉強方法は人気があるようですのでしばらくは続けれるように頑張ります


僕はあるアイテムを使うと棋書を読む時に勉強能率をアップすることができます

ここで言う棋書は定跡書や棋譜などの戦術書

詰将棋や次の一手などの問題集にわけます


・戦術書
主にこのカテゴリは定跡書に分類されると思います

僕は定跡書を読むのは大好きなのですが、中には定跡書を読むの苦手ではじめの数ページだけ読んだだけとか、全く放置の定跡書がある人もいると思います

僕のブログでは定跡は盤を使って、成功例だけを並べると言いました
詳しくはこちらを参考にしてください

しかし、それでも続かなかったり、あとで読み返すときにどこが重要かわからなくて2度と読まないということがあると思います


そこで、魔法のアイテムがあります

付箋(ふせん)です

人間は認識のほとんどが視覚に頼っています

そこで付箋を使います

使い方は様々で

1.読んだ所まで目印に付ける
つまり本の栞と同じ使い方です

本を閉じた時にここまで進んだな と視覚的に確認できます

また栞と違い優秀な点があります

それは、接着できることです

栞の場合はほとんどないですが、不慮の事故で栞が抜け落ちる可能性があります

付箋ならその心配はないですね


また、付箋はペンで書き込むことができるので自分でメモをすることで、直ぐに分岐変化を開くことができます

さらに、付箋は切ることができます
僕は実戦で出てきた変化で覚え切れてなかったとろに小さくして本の内側に貼ってます
1回で1枚 2回で2枚といったところです
これが3枚とか貯まると、よく出る変化だから優先的に覚えないと
と思うのです
頭から完璧に覚えなくても実戦を積むことで自動的に優先順位がつくわけです


ここまで読んで気がついた方もいると思います
僕は定跡書を辞書のように使っています
英語の辞書に例えると
付箋を分岐でわけるのは
側面にアルファベットでわける英語辞書と同じ理屈です

切った付箋をページの内側に貼るのは、調べた英単語をペンでマークするのと同じですね


僕はこの方法を使って定跡を覚えることがスムーズになりました




・問題集
主に詰将棋ですね

僕は詰将棋が嫌いなので3手詰 たまに5手詰を解きます
3手はスラスラ行くので問題ないのですが、僕は30秒以上考えるとすぐ答えをみたくなってしまうので5手詰は答え見てばかりです
答えを見るということは自力で解けない不甲斐なさに苛まれてヤル気をなくします
ですので進行スピードが非常にスローです

ここでも付箋を使います

使い方は定跡書と同じで栞の代用です

表紙を入れたりする目印ではないので本に優しいですね

目印があるのでこんな僕でも多少ヤル気は出ました


最後に僕の定跡書を例として画像を載せます
1.jpeg
2.jpeg
本の内容は著作権に関わりそうなので伏せておきます

青色が今読んでる箇所
黄色が分岐
ピンクが実戦で出た変化ですね

色分けと側面に貼れるのは大きなポイントだと思います

category: 将棋 勉強

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横歩取りについて  

先手番で▲76歩△34歩▲26歩と突く人には避けては通れないものがあります

それは、横歩取りと後手番1手損角換わりです

今回は横歩取りの話をします

横歩取りは玉が薄く、乱戦、力戦になりやすいので非常に難しいです

横歩取りを避けようとして、横歩取らずや先手番1手損角換わりや角道を止めるなど変化は可能ですが
それはすでに先手番の利はなくなっていると思います

僕は先手番が好きなので、できるだけ先手の利を活かして戦いたいと思っています



僕は先手番のみ横歩取りを指します

前までは後手番でも指していたのですが先手番以上に難しく感じたので辞めました


横歩取りは先手が横歩を取りますが後手が誘導してるので横歩取らせともいいます

横歩を取った局面

この先手が横歩を取った局面には後手からは幾つかの手段があります

大きくわけると急戦と持久戦にわかれます

急戦は
△45角戦法
△相横歩取り
その他

にカテゴリしていいでしょう

順に説明します

△45角戦法
45角戦法

アマチュアではかなり人気が高い戦法だと思いますが、定跡が整備されすぎているのでプロではほぼ指されません
しかし、必ず後手の攻め 先手の受けという展開になるので先手で横歩取りを指す場合は対策必須です
僕は横歩取りを勉強するにあたって1番△45角戦法の対策を勉強しました
また、後手は勉強不足の先手からのドル箱戦法になるかもしれません


相横歩取り
相横歩取り

先手が取るなら後手も取る
ポイントは後手から角交換してから横歩を取らないと大変なことになります(先手から角交換されて終了)
これは、お互い横歩を取ったのでとても激しい展開になると思いきや 意外に渋い展開にもなります
完全に定跡が完備されてないのでたまにプロでも現れます
羽生さんがタイトル戦で使い勝ったのも記憶に新しいです
ちなみに僕は後手で横歩取りをしていたときに愛用していました


その他
横歩取りには数々のハメ手のような戦法があります
例えば△38歩戦法ですね
38歩戦法

僕も1度コテンパンにやられました
これらの横歩取りの裏定跡は研究すればアマチュアでは有力だと思います



持久戦

△33角戦法
33角戦法

プロの横歩取りは90%以上はこれ
ここから先手は飛車を引いて使うかどうかがまず選択できます
引かずに▲58玉としたら青野流ですね
青野流


難しくて詳しくわからないです

また飛車を▲36飛車と引くと今度は後手に選択肢があります
通常横歩

具体的にいうと
飛車の位置 △84飛か△85飛か
玉の位置 △52玉か△41玉か
金の位置 △72金か△51金か
銀の位置 △22銀か△23銀か
これらの組み合わせの選択肢があります


まあ、先手も囲いをどうするかとかあるんですが、そこにはパスの戦術まで加わって・・・そこらへんの駆け引きが超絶難しいので僕にはサッパリですね
理解したいと思ってもできないので考えるのをやめました
ちなみにこの後手の選択肢多さがプロには人気で横歩取りは多いですね

この△33角戦法の事情は2013年12号の将棋世界の連載講座 突き抜ける!現代将棋を参考にしました

指せませんがプロの将棋をみて楽しめるレベルには理解はしたつもりです



じゃあ先手番で横歩取りをして△33角戦法されたらどうするんだ?ってなりました

僕はいろいろ考えました

ソフトを使い いろんな手を適当にしました

するとたまたま定跡が入っていた戦法があります

正式名称はわかりませんが、△33角の局面で▲同飛成とする戦法です
横歩同飛車



これは以下角を重ねて打ちます
角をかさねる


飛車が引いたり、横歩を取れば、▲33角成△同金▲同角成△42銀▲11馬で
飛車と金、桂、香の3枚換えで先手良しです
3まいかえ


よって、後手は△88飛車成とするのが最善ですが、そこからなんやかんやで先手が攻める展開になると思います
さいぜん


コツとしては▲21飛と打てれば勝負になります





横歩取りの基礎を学ぶには
こちらの2冊がオススメです

羽生の頭脳5 横歩取り羽生の頭脳5 横歩取り
(2010/08/18)
羽生 善治

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マイナビ将棋BOOKS よくわかる横歩取りマイナビ将棋BOOKS よくわかる横歩取り
(2011/12/13)
野月 浩貴

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僕はハメ手のようなものはあまり好きではないので、今は▲33同飛車成とする戦法をしていますが、いずれ主導権の握りやすい青野流を勉強して指せるようになりたいです






<お知らせ>
今まで、矢倉・対抗系(居飛車側、振り飛車側両方)・横歩取りと僕なりの戦法選択と対策を紹介してきました

僕の主力戦法はこれら3種類です


順番的に次は正調角換わりか後手番一手損角換わりです
しかし、僕は角換わりが苦手でまだまだ紹介できるほど理解できているとは思えません

また、角交換振り飛車や早石田やゴキゲン中飛車もいずれ書きたいと思うのですが
これらの戦法は横歩取りと同じぐらい複雑であると解釈しています
よって、そうポンポンと「これにはこれ」と決めれないところにあります

さらに言うと、一手損角換わりと角交換振り飛車はリンクすることがありさらに複雑化を極めています


よって次回からは、自分が指している戦法の紹介ではなく、

・これから指してみたい戦法
・現在研究している局面
を紹介したいと思います


そして、いずれ自分なりの決定版ができあがったときに、書けなかった戦法を詳しく紹介していきたいと思います


研究してほしい戦法や局面があればリクエストをいただけると優先的に研究しようと思います

もちろん僕の苦手な角換わりや相振り飛車などでもかまいませんし、四間飛車VS右四間飛車の四間飛車側といった指定でもかまいません

リクエストはどの記事でも良いのでコメントをしていただくか、ツイッターをやっているので、そちらにリプをいただけたら対応します

なお、ツイッターは将棋以外にポケモンや日常生活など呟くので将棋アカではありません
ツイッター

category: 将棋 研究

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実戦で学ぶ  

僕は実戦で勝つことを目的として将棋の勉強をしています

今まで勝てなかったレベルの相手に勝つ=強くなった、上達した という解釈は絶対に間違いではないと思っているからです

それに、負けると悔しいですけど勝てば楽しいですよね


しかし実戦で学ぶことはかなり多くて大きいと思います

今回は実戦をひとつの勉強としてみた場合の僕なりの心構えや勉強方法を紹介します

前提として、一人で全て行います

基本的に実力に関係なくできること、必要なことは変わらないと思います


将棋は序盤、中盤、終盤があります 僕のブログでは勉強は序盤と終盤だけと言っていますが、実戦だけは中盤も学ぶことが多いと思います

また、対局中と対局後でも分けます


まずは対局の心構えを紹介します


心構え
・早指しはダメ
・自信を持つ

この2つだけでいいと思います
今日は勝つぞ~ とか 負け越しだけは避けよう とか この戦法使ってみようとか
そういうものは特別いらないです もちろんあってもいいです

・早指しはダメ
インターネット対局では早指しがメインになると思います
が、最低でも持ち時間は10分以上で秒読みも30秒あるものにしてください
初手から1手30秒や、切れ負けルールはやめてください

1手1手しっかり読むことが上達への近道です
絶対に手拍子指しが多発する早指しはやめましょう
(僕は昔早指しばかりやってて、今もそのクセが抜けないのが悩みです)

別に早指しや切れ負けルールをするなというわけではないです

それはそれで楽しいものがあるのはわかります

将棋倶楽部24で早指しならではの緊張感や、将棋ウォーズの3分切れ負けのスピード感は面白いですね
僕も大好きです

しかしそれらを使って上達しよう と思うのなら少し考えを改めてみてはどうでしょうか


将棋倶楽部24で15分対局をしてみたり、将棋ウォーズしかできないならせめて10切れをしてみたりです



・自信を持つ

これは自分の1手に自信を持つことです
自信を持って指した手は印象に残ります
良くも悪くも印象に残ります

良い場合はもちろん自信がつきますし、悪い場合も深く反省しやすいので上達へ繋がります

1番やってはいけないのは、「指す手がよくわからなかったので適当に指した」です
これでは印象に残りませんし、きっと何度も同じミスを繰り返しますね

先ほどの時間の話とリンクしますが、早指しではこのようなことが起こりやすいです

ですので、「指す手がよくわからないけど、考えた結果この手が1番よさそうだと思ったから指した」と思える1手を指すことが上達へ繋がると思います




ではようやく実戦に移ります


必要なもの
・対局中は横にメモ用紙を置くと効果的だと思います
・将棋ソフト(なくてもいいがあった方が便利)
・将棋盤





・対局中での序盤の勉強方法

序盤はやはり定跡進行の確認です

いきなり乱戦や力戦になる場合もありますが、ほとんどの場合はある程度まで定跡どおりに進行すると思います

そのとき、「次はどういう手が定跡だったかな?」と考えて思い出そうとします

それが定跡の確認です

自分が定跡を忘れてしまって、定跡と違う手を指してしまった場合はササっと横にあるメモ用紙、またはPCのメモ帳などに何手目かだけをメモしておきましょう
ものの2.3秒で終わると思いますし、まだ序盤なので思考の妨げにはならないと思います

逆に相手が自分の知ってる定跡と違う手を指した瞬間も何手目かメモしておきましょう



・対局中での中盤の勉強方法

中盤は駒の交換が激しく行われます
また、攻め合いや、一方的な攻め、一方的な受けなどさまざまな展開が起こります

ここでは非常に複雑な変化を読まなければならないので集中しないといけないです

よって、明らかにはじめに形勢が傾いた瞬間だけ手数をメモしましょう

いくつか例をあげると

・自分の形勢がよくなったとき(駒得や駒の捌けたとき)
・自分の形勢が悪くなったとき(上の逆)
・自分が攻めだしたとき(一方的に攻める展開になりそうなとき)
・相手に攻められたとき(一方的に受ける展開になりそうなとき)
などです

ポイントになると思う箇所は個人の大局観で大きく変わると思います
また、めまぐるしく形勢が変化する将棋もありますので1番はじめに自分が形勢に差がついたと思うところだけでいいです



・対局中での終盤の勉強方法

対局中は詰む詰まない 寄せれる寄せれないを自玉と敵玉とにらめっこです
実戦での長手数の詰将棋なんてめったに解けないですから、心構えとしては「詰みより必至、必至より詰めろ」ですね
正直にいって1番将棋の自力がでるのが終盤(最終盤)なので対局前の勉強量が重要です
もちろん集中することが1番なのでメモなんて取るひまないです
あと、秒読みになっても1手1手時間いっぱいまで読みましょう この1手!という局面でも時間いっぱいその後について読みましょう
1手10秒で10手指すのと1手30秒で10手指すのではその分の読む勉強量に差がでてきます!




・対局後の序盤の勉強方法

対局中にしていたメモを見ます
そして、その箇所まで戻ります インターネット対局やソフトならすぐに戻れるので楽ですね
しかしインターネット対局で盤面を戻したとしても、同じ盤面を実際の盤に並べてください

そしてリアル盤で定跡の確認をします 持ってる本やソフトの定跡データを読みながら定跡を並べます

やはり実際の駒に触った方が覚えが早いです



・対局後の中盤の勉強方法

まずはソフトに棋譜解析をしてもらいましょう
形勢グラフが出てくると思います

そして、自分のメモをした手数と同じ箇所の形勢を形勢グラフで確認します

そこで自分とソフトの形勢判断の差を見ましょう さまざまなパターンがありますが、とりわけ重要なのは


・自分の思ったところより、ソフトの形勢の方がより早く形勢が悪化していた

つまり、メモした箇所ではすでに手遅れであったということです
楽観視しすぎたということですね 僕はこのパターンが1番多いです


・自分の思った形勢とソフトの形勢が全くの逆

いいと思っていたが実は悪かった 悪いと思っていたが実は良かった というパターンです
これはちゃんと形勢判断ができていないということですね

中盤の入り口など定跡書で通りに指しているにも関わらずこのようなことが起こる場合がありますが、そのときは例外です


メモした箇所が良い箇所なら、その後の攻め方をソフトの候補手で確認して
メモした箇所が悪い箇所なら、それ以前の指してをソフトに聞くのがいいでしょう



・終盤の対局後の勉強方法

これは一人でうんうん悩んでも無理でしょう 上手い寄せ、華麗な詰み
きっとそれが見つかるころには今よりさらにパワーアップした遠い未来の自分じゃないと無理なので
1日考えても正解はわからないと思います(僕はわからないです)

よってここでもソフトを使います

今のソフトは詰みがあったら、詰み と言ってくれるし、受け間違え、攻め間違えたな と思うところは他の候補手を挙げてくれるので、それで確認すると良いです
また、指定箇所からソフト同士で対局させることもいいと思います




一人で行う感想戦はソフトがないと中終盤は無理だと言ってもいいと思います
もちろん自分ひとりで時間をかければ結論が出るかもしれませんが、効率は非常に悪いと思いますね

なんでもいいので形勢判断ができるソフトを1つ持っていると将棋の上達には非常に役立つと思います

*ソフト指しは上達の妨げになるので絶対にやめましょう



まとめます

序盤・・・定跡外れた所をメモ→定跡の確認
中盤・・・はじめて形勢に差がついたと思ったらメモ→ソフトとの形勢判断を比べて、自分の対局の修正案をソフトに聞く
終盤・・・とにかく時間いっぱいまで読む→ソフトに効果的な寄せ、詰みを教えてもらう





おまけ

対局者、観戦者なの2人以上での感想戦は?

もちろん効果的です
むしろ1人でソフトを使ってするより効果的な場合が多いです

相手の読み筋の意図を相手自身から聞けるのが大きいですね ソフトに聞いたところで相手の意図はあくまで予想の域を超えません

2人でできるなら盤に並べずに符号だけの会話だけでも良いのでする方がいいですね

感想戦するなら81道場がお勧めです

category: 将棋 勉強

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