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無謀流将棋の真髄 ホーム »2014年11月
2014年11月の記事一覧

角換わり腰掛銀 同型で思うこと その2  

2014年の4月以降 同型腰掛け銀が指されたのは僕の記憶では5局あります
そして、全て富岡流を避けています
下図が基本図とします
どうけい1


5月8日 村山-豊島
4→2→1→7→3の▲35歩に△86歩と反撃する将棋で後手逆転勝ち
どうけい3

5月13日 長岡-横山
4→2→1→7→3の▲35歩に△81飛と引く将棋で熱戦ながら先手勝ち
どうけい4


8月15日 糸谷-羽生
基本図1手前の▲25歩に対して△33銀のかわりに△65歩とするツツカナ新手の将棋 熱戦ながら先手勝ち
どうけい5


11月6-7日 糸谷-森内
基本図より4→1→7→3と2筋の突き捨てを保留する変化(先手が変化した) 結果は後手勝ち
どうけい6


11月20日 羽生-三浦
基本図より4→3という順番で突き捨てる将棋(これも先手が手を変えた) 結果は先手勝ち
どうけい7



順に僕の現時点での感想を書きます

1.村山-豊島戦
どうけい3

この手はよくわかる角換わりに載っている手で、個人的にはアマチュアではすごく有力だと思っています
普通に受けるより攻め合いになりやすいですし、やはりアマチュアでは受けてばかりより攻め合った方が断然勝ちやすいからです
しかし、プロ間では後手の動きがやや無理気味だと思います 正確に対応されると先手良しだと思います
村山-豊島戦もはじめの分かれは先手良しでしたが、最後に後手が逆転しました
この逆転のしやすさも考慮すると本当に有力かも


2.長岡-横山戦
どうけい4

この手はこれからの角換わり腰掛け銀に載っている手です
▲72角と打つのは毒饅頭で後手がよくなります
先手は▲45桂と跳ねて1歩入手して▲74歩を狙います
この△81飛の意味 後手の狙いは
1.▲73歩成とされたとき飛車取りにならない
2.△41飛と大転回して4筋から成りこむ
です
かなり難解な将棋になる印象がありますがやはり後手が無理しているように思えます

3.糸谷-羽生戦
どうけい5
▲25歩に対して△33銀とせずに、△65歩としました
以下、▲同歩△33銀とするのがコンピュータソフトのツツカナがやったというツツカナ新手です
これからの角換わり腰掛銀に載っています
意味としては、攻め合いに持ち込みやすくするということです
先に△65歩と突き捨てておくことによって△65歩や△65銀といつでもできるようになります
ただ、デメリットもあります
1歩先に渡してしまうので先手の攻撃力がさらに増してしまいます
突き捨てを逆用される展開になりやすいです
しかしこれも力の勝負になりやすいので有力だとは思います

4.糸谷-森内戦
どうけい6
先の糸谷-羽生戦(竜王戦挑戦者決定戦第1局)で42173の順を糸谷さんがしました
勝った糸谷さんが42173の順を避けたのはどういう理由があったのかが気になります
本局はかなり工夫を凝らした順になりました
結果は後手が勝ちました

5.羽生-三浦戦
どうけい7
またしても先手が42173の順を避けました 本局は43の順です
これは旧式で、42173の前は43が主流でした
結果は先手が勝ちました



ここで今疑問に思っていることは、何故先手が富岡流を避ける順を選ぶのか?ということです
上3つの対策

仮説1.後手が富岡流を避ける86歩、81飛、ツツカナが面倒だからか?
この場合、他の突き捨ての順にした方が楽ということです 
となれば徐々に同型は増えてくると思います

仮説2.富岡流を打ち破る新手が水面下で現れたから
この場合、必勝定跡の富岡流が逆に必敗定跡になってしますので42173はやりすぎということになってしまいます
となれば今まで富岡流に苦しめられて消えていた同型が爆発的に増えてもおかしくはないと思います

仮説3.ソフトの参入
ここ数年、将棋のコンピュータソフトが新たな定跡を作るのも普通になってきました
そこで昔の将棋、定跡を1から見直されている傾向があります
それに伴って同型角換わりも実験的に見直されているのかもしれません



と、ここまで好き勝手思うことザザーっと書いてみました

僕は今のところ角換わりは後手でしか持たないので同型復活は興味があります
富岡流回避の△86歩が1番有力だと思っていて実際にやる場合も多いです
が、富岡流を真っ向から叩く手段があるのならもっと楽しくなってきますね

角換わりをするためには2手目84歩としなければなりませんが、先手は矢倉と角換わりを選べます
今、矢倉がかなり多様化していて先後ともに混沌時代に突入していると思います
そして、角換わりも同型が復活の兆しがあるのでますます混沌とするかもしれません


これからの将棋界にますます注目ですね

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角換わり腰掛銀 同型で思うこと  

2014年の4月からのプロの公式戦シで僕の記憶だけで角換わり腰掛銀の同型が5局現れています
5局だけ?と思われるかもしれませんが、これは将棋界的には事件だと思っています

下図が同型腰掛銀の基本図です
どうけい1

そもそも将棋は先手がやや有利と言われているゲームです
そこで全く同じ局面だとすると先に1手指せる先手が有利になるでしょ?というものが1つの形としてできたのが同型腰掛け銀だと思っています(個人的には)


同型腰掛け銀は数々のドラマと歴史がある戦型なのですが、今は富岡流という指し方が強力で先手が勝ちという結論になっています
富岡流は基本図から
4筋→2筋→1筋→7筋→3筋と突き捨てていきます
語呂合わせは「世に伊奈さん(よにいなさん)」です
この突き捨ての順番も歴代の猛者達が洗練していきこの順番がベストだというのが’今’の結論になっています

この戦型の先手の基本的な狙いは、突き捨てて攻めを色々な筋を絡めて一気に攻め潰そうということです
それぞれの筋の突き捨ての意味は(個人的に思っているだけですが)
4→銀、桂の進出のため またいつでも1歩入手可能にするため
2→飛車をいつでも走れるようにするため
1→端攻め ▲12歩△同歩▲11角など
7→▲74歩と桂頭を攻めるため、メインの狙い筋
3→▲45桂と跳ねてから▲33歩と叩いたり、玉のコビンを攻めやすくするため

4筋で歩を入手して、桂頭を攻める狙いで、それを防がれたら端からいきます という感覚です
1歩持ってから突き捨ててもその筋の歩を後手が後からなら取ってくれない(突き捨てが入らない)可能性があるので先に突き捨てるんですね


一方、後手の狙いは 先手がいっぱい突き捨ててくれるなら必然的に歩得になるので一旦先手の攻めを受け止めて力を溜めてカウンターする もしくは、先手の攻めは無理攻めですよと完全に受け切る
どちらからの方針になります


話を富岡流に戻します
富岡流は先手の攻撃に後手が自然に進めれば発動します

同型の基本図から
▲45歩△同歩▲24歩△同歩▲15歩△同歩▲75歩△同歩▲35歩△44銀▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲29飛
△63金▲12歩△同香▲34歩△38角▲39飛△27角成▲11角△28馬▲44角成△39馬▲22歩
どうけい2

長くなりましたが、飛車を見捨てて一気に寄せてしまうのが富岡流でこうなれば先手必勝です
ただし詳しい手の意味や定跡を知っていればという条件があります

もちろんプロなら先手勝ちです



同型腰掛け銀をするにはこの富岡流を何とかしないといけません
富岡流になれば後手は負けてしまいます

しかし完成度が高すぎる定跡なので誰も挑戦する人がいませんでした

そんな同型腰掛け銀が今年の4月からで少なくとも4局は出てるのです


では、後手の対策は?

1.富岡流を打ち破る新手を編み出す
2.多少無理してでも富岡流を避ける

のどちらかです

その5局は全て2の富岡流を避ける方法でした

それは次回に紹介します


ちなみに2番の富岡流を避けるという意味をもっと大きくすると・・・・
富岡流を避ける→同型を避ける→同型が消え、△74歩型、△73歩型、△65歩型が主流になる
という展開になっています



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