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角換わり腰掛銀 同型で思うこと その2  

2014年の4月以降 同型腰掛け銀が指されたのは僕の記憶では5局あります
そして、全て富岡流を避けています
下図が基本図とします
どうけい1


5月8日 村山-豊島
4→2→1→7→3の▲35歩に△86歩と反撃する将棋で後手逆転勝ち
どうけい3

5月13日 長岡-横山
4→2→1→7→3の▲35歩に△81飛と引く将棋で熱戦ながら先手勝ち
どうけい4


8月15日 糸谷-羽生
基本図1手前の▲25歩に対して△33銀のかわりに△65歩とするツツカナ新手の将棋 熱戦ながら先手勝ち
どうけい5


11月6-7日 糸谷-森内
基本図より4→1→7→3と2筋の突き捨てを保留する変化(先手が変化した) 結果は後手勝ち
どうけい6


11月20日 羽生-三浦
基本図より4→3という順番で突き捨てる将棋(これも先手が手を変えた) 結果は先手勝ち
どうけい7



順に僕の現時点での感想を書きます

1.村山-豊島戦
どうけい3

この手はよくわかる角換わりに載っている手で、個人的にはアマチュアではすごく有力だと思っています
普通に受けるより攻め合いになりやすいですし、やはりアマチュアでは受けてばかりより攻め合った方が断然勝ちやすいからです
しかし、プロ間では後手の動きがやや無理気味だと思います 正確に対応されると先手良しだと思います
村山-豊島戦もはじめの分かれは先手良しでしたが、最後に後手が逆転しました
この逆転のしやすさも考慮すると本当に有力かも


2.長岡-横山戦
どうけい4

この手はこれからの角換わり腰掛け銀に載っている手です
▲72角と打つのは毒饅頭で後手がよくなります
先手は▲45桂と跳ねて1歩入手して▲74歩を狙います
この△81飛の意味 後手の狙いは
1.▲73歩成とされたとき飛車取りにならない
2.△41飛と大転回して4筋から成りこむ
です
かなり難解な将棋になる印象がありますがやはり後手が無理しているように思えます

3.糸谷-羽生戦
どうけい5
▲25歩に対して△33銀とせずに、△65歩としました
以下、▲同歩△33銀とするのがコンピュータソフトのツツカナがやったというツツカナ新手です
これからの角換わり腰掛銀に載っています
意味としては、攻め合いに持ち込みやすくするということです
先に△65歩と突き捨てておくことによって△65歩や△65銀といつでもできるようになります
ただ、デメリットもあります
1歩先に渡してしまうので先手の攻撃力がさらに増してしまいます
突き捨てを逆用される展開になりやすいです
しかしこれも力の勝負になりやすいので有力だとは思います

4.糸谷-森内戦
どうけい6
先の糸谷-羽生戦(竜王戦挑戦者決定戦第1局)で42173の順を糸谷さんがしました
勝った糸谷さんが42173の順を避けたのはどういう理由があったのかが気になります
本局はかなり工夫を凝らした順になりました
結果は後手が勝ちました

5.羽生-三浦戦
どうけい7
またしても先手が42173の順を避けました 本局は43の順です
これは旧式で、42173の前は43が主流でした
結果は先手が勝ちました



ここで今疑問に思っていることは、何故先手が富岡流を避ける順を選ぶのか?ということです
上3つの対策

仮説1.後手が富岡流を避ける86歩、81飛、ツツカナが面倒だからか?
この場合、他の突き捨ての順にした方が楽ということです 
となれば徐々に同型は増えてくると思います

仮説2.富岡流を打ち破る新手が水面下で現れたから
この場合、必勝定跡の富岡流が逆に必敗定跡になってしますので42173はやりすぎということになってしまいます
となれば今まで富岡流に苦しめられて消えていた同型が爆発的に増えてもおかしくはないと思います

仮説3.ソフトの参入
ここ数年、将棋のコンピュータソフトが新たな定跡を作るのも普通になってきました
そこで昔の将棋、定跡を1から見直されている傾向があります
それに伴って同型角換わりも実験的に見直されているのかもしれません



と、ここまで好き勝手思うことザザーっと書いてみました

僕は今のところ角換わりは後手でしか持たないので同型復活は興味があります
富岡流回避の△86歩が1番有力だと思っていて実際にやる場合も多いです
が、富岡流を真っ向から叩く手段があるのならもっと楽しくなってきますね

角換わりをするためには2手目84歩としなければなりませんが、先手は矢倉と角換わりを選べます
今、矢倉がかなり多様化していて先後ともに混沌時代に突入していると思います
そして、角換わりも同型が復活の兆しがあるのでますます混沌とするかもしれません


これからの将棋界にますます注目ですね

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category: 角換わり腰掛銀 研究

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コメント

 おお、続きの記事が出ている!!素晴らしいです(^^)。。

 今年になってから僕が見た将棋の中に、王位戦の挑戦者決定リーグ戦での▲渡辺-△森下戦というのがありまして、それが「42173」の順で歩の突き捨てを入れていました。しかし、富岡流にはなりませんでした。
 後手森下さんは4217までは全て△同歩、最後の▲35歩に対して△44銀を避けて富岡流を回避して△86歩から反発しました。以下▲86同銀までは「これからの角換わり腰掛け銀」(あれ?ちがう本だったかな?)記載の筋ではあったのですが、次が△35歩ではなく△63金と桂頭を守って定跡から外れ、それに対する渡辺さんの応手がなんと守ったはずの桂頭に▲74歩の打ち込み!!この後は△85桂▲73歩成△同金▲71角△52飛▲85銀…という感じで進み、最終的には先手渡辺さんが99手で勝ちました。
 富岡流回避の△86歩の反発は、定跡書にも有力手だと書いてあったと思うのですが、しかし△63金に▲74歩を打ち返すなんて、ちょっと信じられませんでした。渡辺さんクラスになると、このあたりは「完全に研究済み」なんでしょうね。

ShougiX #JalddpaA | URL
2014/11/25 12:39 | edit

私も角換りは後手番でしか持ちません。
いろいろな対抗策があるもんだと関心しました。
私が今までやってた対抗策は、「世に伊奈さん」の最後▲3五歩に(平然と)△同歩と取ること。
これ意外といい勝負なんですよね。もちろんアマチュア同士の話ですがw

将棋太郎 #- | URL
2014/11/25 15:34 | edit

返信遅くなって申し訳ありません

>ShougiXさん
中田流はすごい流行っていますね
一番ホットな戦型だと思います

>将棋太郎さん
最近のプロの将棋でも観た記憶があります
ちゃんと研究すればもちろんアマチュアで有力だと思いますし、やってみたいですね

おナンシー #- | URL
2015/01/25 13:08 | edit

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